監督のアレックス・プロヤスは「クロウ 飛翔伝説」を「バットマン」の頃のティム・バートンを思わせるダークでスタイリッシュな美意識でまとめられたファンタジーとして描いて注目されたのだが、さらに特異で大胆な世界観で貫かれた「ダークシティ」が興行的に失敗したので、「アイ・ロボット」「ノウィング」などいささか通常のCG大作に舵を切ってきていた。
これもその一種には違いないのだが、ヴィジュアルだけでなく神と人間のバディものという世界観の奇抜な構築ぶりは相当なもの。なんでもないようにまるで大きさの違う神と人間が共演しているなど手がかかっている。
悪役のジェラルド・バトラー、ラー役のジェフリー・ラッシュといった知名度のあるベテランが目立っているのは仕方がない感じはする。女優陣の描き分けが弱い。
(☆☆☆★)
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映画『キング・オブ・エジプト』 - シネマトゥデイ