prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「パピヨン」

2019年07月13日 | 映画
スティーブ・マックイーン&ダスティン・ホフマン主演の名作のリメイクというのはどんなものだろうか。ほとんど無謀ではないかとはらはらしながら見たら、割と健闘していた。

二大スター共演、という構え自体、今では機能しにくくなっていることもあって、身の丈に合ったというのか、半ば冒険もののような構えた大作仕立てを離れて破綻なくまとめている感。

チャーリー・ハナムはふつうにマッチョでカリスマを無理に出さないようにしていて、レミ・マレックも演技巧者ぶりをことさらに見せつけない。

独房に閉じ込められてゴキブリやヤスデをすりつぶして食べるといった凄惨な描写もオミットされ、淡々とした調子で進む。パピヨンがパリで女遊びしているシーンを入れても全体の尺が短くなっている。
リメイクというのは新しいところを入れようとしたり、観客が昔ほど省略法に慣れていないのに合わせるせいか、えてして長くなりがちなのが逆に短くなっている。

ジェリー・ゴールドスミスの主題曲だけは勝手に脳内再生されるのが止まらなかったが。

「パピヨン」 - 公式サイト

「パピヨン」- 映画.com

7月12日のつぶやき

2019年07月13日 | Weblog