1969年製作の若松孝二監督のピンク映画。脚本は出口出(足立正生と小水一男の共同ペンネーム)。
ほぼ全編アパートの屋上で撮っている。若松孝二が住んでいたとも若松プロがあったアパートともいうが、「胎児が密猟するとき」のように白い壁や床の質感がそれ自体舞台セットのような一種の抽象的空間で、セリフ自体も言い方もずいぶんと生硬いく観念的なのだが、インテリの青臭さだけでなく不思議と肉感がある。
ピンク映画といってもエロより怒りと暴力、反抗、それから詩情の方が前面に出ているのがいかにも若松孝二。
国立映画アーカイブで上映されるというのも妙な感じ。
犯されるのが少女だけでなく少年もというのがある連帯感につながる。
犯された少年の復讐譚とすると加藤泰の「みな殺しの霊歌」があるが、あれも1968年製作。偶然にしても面白い。
ラストで唐突にマンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺害事件が引用されるが、事件があったのと同じ年の製作という早業。
「ゆけゆけ二度目の処女」 - 映画.com
ほぼ全編アパートの屋上で撮っている。若松孝二が住んでいたとも若松プロがあったアパートともいうが、「胎児が密猟するとき」のように白い壁や床の質感がそれ自体舞台セットのような一種の抽象的空間で、セリフ自体も言い方もずいぶんと生硬いく観念的なのだが、インテリの青臭さだけでなく不思議と肉感がある。
ピンク映画といってもエロより怒りと暴力、反抗、それから詩情の方が前面に出ているのがいかにも若松孝二。
国立映画アーカイブで上映されるというのも妙な感じ。
犯されるのが少女だけでなく少年もというのがある連帯感につながる。
犯された少年の復讐譚とすると加藤泰の「みな殺しの霊歌」があるが、あれも1968年製作。偶然にしても面白い。
ラストで唐突にマンソン・ファミリーによるシャロン・テート殺害事件が引用されるが、事件があったのと同じ年の製作という早業。
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