繰り返し子供たちにメディアの役割について説明する場が挿入されるのだが、それが重要なのはわかるけれど、むしろ反語として機能してしまう。
テレビはテレビ的な現実を再生産しているだけではないかという反省の弁はあるのだが、正直外部から見るとわかりきったことを言っているように聞こえる。
公開されたのは2019年、特定秘密保護法が成立したのが伝えられるあたりからして、その危険性がどうしても具体的なイメージを持ちにくい(「効果」が現れるのは時間がたってからだから)
ただ、端的に言って五輪絡みでマスコミは少なくとも全国紙やキー局はまともな批判、という以前の注釈程度すらしなくなった現状にあると、もう生ぬるくて仕方ない。
テレビの中で仲間うちで撮っている分には当人たちは結構ストレスあるのか知らないが、本気でテレビの内部をさらけ出すのなら、外部の目が入らないとダメですね。
これはテレビに限らず、日本の全組織にいえること。