prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「スクリーム4 ネクスト・ジェネレーション」

2011年10月21日 | 映画
なんか、この映画の世界ではホラー映画しか存在していないみたい。
学生が見るビデオはホラーオンリー、学校や書店の話題はホラー絡みばかり、おかげで日常と殺人鬼が襲ってくる場面との落差があまりなく、殺人鬼が跳梁しても、あまりみんなびっくりしない。

自己言及的というのか、ホラー映画の中でホラー映画を扱う、約束事を意識的になぞったり裏切ったりする、というのがこのシリーズのキモらしく、一作目しか見ていないし、それも内容も出演者もまるで覚えておらず、辛うじて「『13日の金曜日』一作目の犯人は誰か」といった殺人鬼が出す問題を覚えているくらいなのだが、その手がまた盛大に繰り返される。

今回は時代に応じてスマートフォンや小型ビデオカメラが至る所で使われ、要するにメディアが第二の現実になっている状況で、コピーにコピーが、お約束にお約束が重ねられ、ますます「現実感」が希薄になる。
そういうメディア状況自体が殺しを呼ぶわけだが、そういう理屈はちょっぴりで、どうもこれ、アメリカではホラーというよりお約束承知の上で騒ぐコメディあるいはパーティ・ムービーとして受け取られているのではないかという気もする。

殺し場がナイフでぶっ刺すか、ピストルでバンと撃って終わりのどっちかで、あまり工夫がないのが物足りない。
(☆☆★★★)

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