prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ムーンライズ・キングダム」

2013年02月17日 | 映画
ほとんどすべてのカットが真正面からか真横からのアングルで撮られていて、塗ったようなフラットな色彩もあいまって絵本を見ているような気分になってくる。これが自然の中のロケでも押し通しているのだから徹底している。
独特の間のとり方で、いじめを扱った陰惨なものになってもおかしくないような設定とお話をオフビートなおかしみまじりに描いている。
作者はボーイスカウト的な健全な世界はあまり好きではないのだろうと思う。

豪華キャストのようで子供が主役になっていて、実は大人の出演者たちは割と代替可能なキャスティング。
ちょっとウディ・アレン作品が作家の「格」を使って豪華キャストを普段より安いギャラで使うのに近いのかなと想像したりした。
(☆☆☆★)


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