prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

9月16日(金)のつぶやき

2016年09月17日 | Weblog

「ゴーストバスターズ」

2016年09月16日 | 映画
キャストを総女性陣にしたフェミニズム映画として作っているのでもあるけれど、昔だったらマリリン・モンローでもやりそうなおバカなセクシー肉体秘書役のクリス・ヘムズワースが凄い儲け役になった。もともと映画スターとしてのランクは一番高いのだから不思議ないけれど、別に女が出てきたら男が損するわけではないのを典型的に見せた。

女優陣が四人となると姦しいのを通り越して騒々しいので、ビル・マーレイみたいにぬーっと無反応なのはいたらなと思わないでもない。

有名な主題歌はオリジナルでも流れたと思ったらすぐフェイドアウトしてしまってちょっとがっかりしたのだが、今回もそう。ラスボスも後退した感じ。
(☆☆☆★)

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9月15日(木)のつぶやき

2016年09月16日 | Weblog

9月11日(日)のつぶやき

2016年09月12日 | Weblog

9月7日(水)のつぶやき

2016年09月08日 | Weblog

9月6日(火)のつぶやき

2016年09月07日 | Weblog

「X-MEN:アポカリプス」

2016年09月06日 | 映画
一人に大勢でかかっているのに敵役がバカ強いのと、乗り移りという仲間に手を突っ込んでくる方法を併用しているのとで、盛り上がるのは立派。

大勢のキャラクターが入り乱れるもので、これまでシリーズ前作見てはいるけれど、一度見てそれっきりなもので、誰が誰だか、前にどうだったかわからなくなるところがある。
普段レギュラーでもカメオ出演になっている人もいるし。

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9月5日(月)のつぶやき

2016年09月06日 | Weblog

「ROOTS/ルーツ」(2016) 第1話:クンタ・キンテ 苦難への航海

2016年09月05日 | 海外ドラマ
旧作に比べて、かなりアフリカの歴史の研究が進んだのを取り入れたと思われる。

冒頭、アフリカの現地人側にも奴隷を狩って売る王国があることが描かれる。おそらくダホメー王国だろう。(なぜ西アフリカ諸国は奴隷貿易に加担したかより)。
さらに父親が銃を持っており、馬も貴重ながら使役され、この馬はサハラ砂漠にいたというセリフもある。
若者を厳しく鍛える一種の軍隊組織があったり、街に行き大学に入りたいとクンタが言ったりと、クンタが属するアフリカの共同体も西欧とは違う独自の文明・文化を築いていたのを見せる。

風景も川べりの緑豊かな土地で、乾燥したサバンナに住む未開人という紋切型を否定している。

生まれた息子に名づけた父親が名前は魂であり盾だと言い聞かせる。これがのちに奴隷としての「トビー」という名前を押し付けられるのと対応してくる。
「千と千尋の神隠し」で湯婆婆が千尋から名前を奪ったのを思い出した。宮崎駿がインタビューで言っていたが、名前を奪うことでアイデンティティを奪うというのは、かなり普遍的に見られる現象のようだ。

息子が旅立つと足跡の土を拾い上げる。無事に戻ってくるようにというおまじない。 

フィドラー(ヴァイオリン弾き)役が旧作ではルイス・ゴセット・ジュニアだったが、今回はホイットニー・ウィテカー。

暴力描写は旧作よりかなり激しくなっている。実際はもっとはるかにひどいものだったろうが。

それにしても、旧作はテレビ朝日系列でゴールデンタイムに鳴り物入りで放映されたのに、今回はCSだけ。海外ドラマを本当に地上波でやらなくなった。

ヒストリーチャンネル ROOTS/ルーツ



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9月4日(日)のつぶやき

2016年09月05日 | Weblog

「鬼才 五社英雄の生涯 」 春日太一

2016年09月04日 | 
冒頭から五社自身が語っていた身の上話のウソが暴露される。ウケるためだったら平気でウソをつく見栄とハッタリの塊のような男の肖像が、丹念な裏取りで描かれる。

テレビという当時見下されていたメディアから上から目線を見下していた映画界に殴り込みをかける気負いから、元からのハッタリ気質に磨きをかけ、映画の見世物としての原点に戻って成功していく。
今のテレビ界と映画界の関係を見ると信じられないような状態で、ここ数十年の変化の大きさにほとんど嘆息する。

一方で安定したサラリーマンというテレビ局員としての地位をなかなか捨てきれない小心さも描かれる。その地位を思いがけない形で放棄せざるをえなくなり、退路を断つつもりで背中に入れ墨を入れる。このあたりは、さすがに調べきれていない部分が多い。

振幅の大きい、大胆さと小心さ、ハッタリと繊細さが混ざった一人の男の軌跡がそのまま作品に反映しているのが浮き彫りにされる。

どの作品が誰に企画だったかといった原点にまで遡って調べてあるのが貴重。「鬼龍院花子の生涯」が梶芽衣子の、「薄化粧」が緒形拳の持ち込み企画だとは知らなかった。

多くの人たちとの協力関係も描かれ、だから「鬼龍院」の起死回生のカムバックもできたのだろう。

裏をかえすと、割と安直に頼まれると、あるいは思いつき程度でほいほい仕事を引き受けたので、特に晩年いささか仕事が荒れたところも「北の蛍」「十手舞」などの失敗として具体的に指摘している。

映画・テレビ以外にもやっていた週刊誌の対談連載なども丹念に取り入れ、どうやって女優たちを脱がせたか、といった下世話にして大事な話も収録している。



9月3日(土)のつぶやき

2016年09月04日 | Weblog

「絶叫のオペラ座へようこそ」

2016年09月03日 | 映画
タイトルからして、ダリオ・アルジェントの「オペラ座 血の喝采」みたいホラーなのかと思ったら、なんとかなりの程度ミュージカル・コメディでもあるのには驚いた。

歌も踊りもかなりの分量があって、作詞作曲は監督脚本を兼ねたジェローム・サブル。
才人には違いないのだけれど、どれも少しづつ物足りない。

劇中のオペラが「ミカド」調というか、舞台を中世日本に設定して仮面もメイクも歌舞伎調の白地に隈取なのだが、これがはなはだ不細工で美的でないのが興を削ぐ。まあ「スクリーム」の仮面がむしろ元なのだろうけれど。
あと「キャリー」の血のバケツなどいろいろ過去のホラー作の引用が出てくる。
(☆☆★★★)

映画『絶叫のオペラ座へようこそ』 - シネマトゥデイ

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9月2日(金)のつぶやき

2016年09月03日 | Weblog

「健さん」

2016年09月02日 | 映画
「単騎、千里を走る」で案内人役で共演した中国人邱林(チュー・リン)が来日して大阪新世界の映画館・新世界東映で上映している高倉健の主演作(「ザ・ヤクザ」)を見るところから始まる。

調べてみると、この新世界東映(紹介ブログ)という映画館は今どき珍しくホームページなし、ぴあ等を見ても上映作品はわかっても時間表なし、フィルム上映という新宿昭和館を小型にしたようなコヤらしい。

この映画館の支配人氏がインタビューに登場して、高倉健が主演した「日本侠客伝」「昭和残侠伝」「網走番外地」といった人気シリーズは、フィルムを用意しようにも擦り切れて上映可能なプリントがないと語る。プリントを新しく焼いたりしないだろうし、デジタル素材があったとしても上映用のDCPはないわけで、どういう番組を組んでいるのだろうと思ってしまう。
ちなみに、現在上映しているのは「沓掛時次郎・遊侠一匹」「男の勝負」「水戸黄門 天下の副将軍」で、主演はそれぞれ中村錦之助、村田英雄、月形龍之介だ。

構成とするとかなり外国の著名映画人のインタビューが多くて、どうもネームバリュー優先という感じ。
スター・イメージを見事に守り通した人、ということになるだろうけれど、そこから一歩も突っ込もうとしないのはどうも物足りない。

スコセッシが「沈黙」の出演オファーしていたという。年齢的にいってイッセー尾形がやった井上筑後守役ということになるのだろうか。

ポール・シュレイダーが「MISHIMA」の三島由紀夫役を高倉健にオファーしていたと語る。同作で市ヶ谷に向かう三島が盾の会の若者たちと「唐獅子牡丹」を歌うシーンがあるのだが、実現していたらすごい楽屋落ちというかセルフパロディになっていたところ。

写真家の立木義浩やヤン・デ・ボンが、高倉健はどこから撮っても画になる、ダメなアングルがない、というのが印象的。
実際、大量の健さんのスチルが挿入されるのだが、これがさまざまな角度から撮られていてどれも恰好いい。


映画『健さん』 - シネマトゥデイ

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