先日小田急電鉄HPでニュースリリースが公開され、また様々なサイトでもこの話題を取り上げている状況ですのでご存知の方も多いかと思いますが、今年9月を目処に小田急線では新形式通勤型車両・4000形が登場する模様です。
この車両は地下鉄千代田線直通用に10両固定編成7本(70両)が登場する様ですが、JR東日本の最新型通勤車両をベースとし、前面を独自のモノにして車体は限界の関係ですそ絞りにしていないだけの様ですので、神奈川県内の数駅で接続する某大手私鉄の新型車両みたいな状況(それでもベース車はこの大手私鉄が導入している車両よりは大分程度が良いですが…)です。
ただ千代田線はJR常磐線とも乗り入れを行っており、千代田線に乗り入れているJR東日本車両もそろそろ置き換えの話が出ている様ですので、千代田線直通車両に限ってJRの置き換え車両と基本仕様を統一し、現在は東京メトロ車両に限定されている小田急~千代田線~常磐線の3線直通列車を3社で運行するのであれば、利便性の向上といった観点で評価できるのですが、現段階ではこの様な情報はまだ公式には出ていない様で、今後の展開に期待したいものです。
またこの4000形ですが、ニュースリリースを見る限りでは座席形状(これはむしろ評価できるのですが…)をはじめ、車内の化粧板(白色無地の素っ気無いモノ)やドア部分の中途半端な黄線(これならドア全体を黄色にした方が見栄えがする気が…)、つり革を吊っているパイプを支える金具などはJR車そのものの様で、コストダウンに努めながらも内装は独自性が感じられ、近年怒涛の勢いで増備されている3000形に比べると随分見劣りがする様に思えてならず、せめて座席モケット程度は小田急独自のモノを期待したいものです。(実車が出てくるまでは確実な事は言えませんのであくまで推測・化粧板などの内装は別物だと嬉しいのですが…)
またこの車両は下回りもJRと同等品が使われるとなると、出力の小さい電動機を過負荷で使用する事になり、高速運転時には随分と居住性の悪い車両にもなりそうですので、その様な仕様であればこの車両を導入するのは千代田線直通運用関連に限定し、MAKIKYUとしては小田急線内向け(一部の間合い運用等を除く)には現行3000形かその改良車増備(せめて下回りと内装はJRと別物)を望みたい気がします。
(コストの問題や比較的割安な運賃水準の維持といった事を考えると、コストダウン形の車両導入は理解できなくもなく、レールファンだけが喜ぶ高コスト車両を導入して乗客に割高な運賃負担を強いるよりは良いですが…)
「MAKIKYUのぺージ」をご覧の皆様はこの新型車両に関してどの様に感じられるでしょうか?
皆様の持論等ありましたら、コメント欄にコメントも是非どうぞ。
写真は新百合ヶ丘駅に停車中の東京メトロ車両(06系)による多摩急行取手行きです。
将来は小田急の車両でもこの様な行先を表示した電車が走り、現在は一都二県(東京・神奈川・静岡)に限られている小田急車両の走行範囲が千葉・茨城県まで拡がれば、それはある意味小田急ファンの一人として歓迎できる事なのですが…