先月「MAKIKYUのページ」では兵庫県の三木鉄道に関する記事を取り上げましたが、今日は三木鉄道に近い場所を走り、よく比較される事もある北条(ほうじょう)鉄道の主力車両について取り上げたいと思います。
北条鉄道は神戸電鉄とJR加古川線に接続する粟生(あお)駅を起点に、加西(かさい)市の北条町までの間を結ぶ路線で、この鉄道も三木鉄道と同様に旧国鉄から経営分離した第3セクター方式の鉄道です。
経営移管後は増便を実施してほぼ毎時レールバスを用いてワンマン運転を行い、そして寿命の短いレールバスの置き換えに迫られたのも三木鉄道と同様ですが、北条鉄道で2000年前後に導入した新型の軽快気動車が今日取り上げるフラワ2000形で、メーカー標準設計の車両は三木鉄道とほぼ同形です。
フラワ2000形は従来車両とは異なる塗装が用いられ、それも1両毎に異なる塗装というのは三木鉄道との大きな違いですが、AKIKYUの乗車した車両は三木鉄道と同等のセミクロスシートとはいえ、他にロングシート車も導入されている事も大きな特徴(ロングシート車の画像は、北条鉄道HPに掲載されています)で、従来のレールバスも一部は和歌山県の紀州鉄道に譲渡されたものの、まだ残存している車両が存在する事など、他にも三木鉄道とは似ている様で随分異なる点も見受けられます。
この北条鉄道も三木鉄道と同様に経営状況は芳しくなく苦戦しており、以前取り上げたニュース記事でも名前が挙がっていましたが、三木鉄道とは近い場所を走っているだけに両者を合わせての訪問も比較的容易で、大阪・神戸からの訪問も比較的容易です。
また北条鉄道は北条町への一本線ですが、北条町からは姫路方面への神姫バスもほぼ毎時運行されており、これと合わせての周遊ルートを組む事も可能ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非一度北条鉄道を訪問されてみては如何でしょうか?