MAKIKYUは8月に香港を訪問していますが、大陸本土の深センから陸路で入境して羅湖からKCR(九廣鐵路)東鐵で尖沙咀(東鐵の站名は尖東East Tsim Sha Tsui)に到着して尖沙咀站近くの宿にチェックインした後、香港ではじめての食事が写真のセットメニューで、今日尖沙咀を走るバスに関する記事を掲載しましたので、そのついでで取り上げさせて頂きます。
これは「大快活」という香港では各地に存在するチェーン店のセットメニューで、ここでは八達通(オクトパス・ICカード)での支払いも可能でMAKIKYUも利用しましたが、写真のセットで約30HK$程度と香港の物価を考えるとまあまあの値段でそれなりの食事ができます。(香港の食費は日本より少しマシな程度で、決して安くありません)
量も日本人の平均からすると多い位で、味も割合淡白で食べやすいので悪くないと思いますが、物価の安い大陸から入境した人間にとってはこれでも割高に感じてしまい、香港では安い店ばかりに入る状況でした。
(ただ一人では入れる店もある程度限られますので、割安でそれなりのモノを求めると行先はある程度限られてしまいます)
あと香港の八達通は日本のICOCA(MAKIKYUも愛用しています)やSuicaの様な履歴印字は出来ないものの、地鉄の站などで履歴表示が可能ですが、この手の店を利用した際の履歴は「快餐」とだけ表示され、これは日本のICOCAなどでエキナカ店舗などを利用した際に「物販」とだけ表示されるのと似た様な事なのでしょうが、何だか味気ない気がします。
(まあ交通系がメインのカードで、利用履歴に「バス等」という表示が出るカードがある事を考えるとこんなものでしょうが…)
「MAKIKYUのページ」では時折香港の公共交通に関する話題も取り上げていますが、今まで取り上げてきた話題は専ら路線バス関連の話題で、鉄道関連の話題を期待されている方も居られるかと思いますので、今日は香港を走る電車に関して取り上げたいと思います。
今日取り上げるのは「MAKIKYUのページ」でも以前、路線バスを取り上げた事がある九廣鐵路(KCR)の電車で、現在のKCR鉄道線は東鐵・馬鐵・西鐵と呼ばれる3路線がありますが、そのうち馬鐵と西鐵は比較的新しい路線という事もあり車両も新型1種類だけ、この車両は東鐵でも走っていますが、東鐵は他にもう1種類の車両(大陸直通列車を除く)が運行されており、写真の車両は旧型の部類に入ります。
この車両は更新工事が施され、内装などは随分モダンな感じですので古さは感じられませんが、座席は一両だけ連結されている頭等車両(特別車両)を除いて香港では一般的なステンレス製となっていて長時間の乗車は厳しそうですが、全線を乗り通しても所要1時間に満たない東鐵では十分なレベルで、また新型車とは異なり車端部にクロスシートが設けられているのも特徴です。
またこの車両は見た目によらずモーターの駆動方式は日本では路面電車を除くと一部の旧型車両しか存在しない吊り掛け式で走行音もなかなか良いですが、吊り掛け式車両にしては走行音は非常に静かな部類に入ります。
クロスシートや吊り掛け式駆動などが魅力的なこの車両はMAKIKYUもお気に入りで、香港で東鐵に乗車した際は数本見送ってでも乗車したい車両ですが、東鐵では過半数がこの車両で割合容易に乗車できますし、また東鐵は中国の大陸本土から香港へ陸路入境した際の市内までのアクセスにもなっていますので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も香港へ行かれて東鐵に乗車される機会がありましたら、是非この吊り掛け電車に乗車されてみては如何でしょうか?