「MAKIKYUのページ」では時折韓国の路線バスに関する記事を取り上げていますが、今日は今まで余り取り上げて来なかったマイクロバスに関して取り上げたいと思います。
写真のバスは韓国を走るマイクロバスの中では最もよく見かける現代Hyundai自動車製のCOUNTYと呼ばれる車両ですが、大型路線車(AEROCITY)や高速・観光車(AEROBUS)などは日本の三菱ふそう製バスとよく似た車両を製造している現代も、このサイズのバスは日本では見かけないデザインを採用しています。
またこのCOUNTYに限らずマイクロバスの使途としては、送迎などの自家用としての使用が圧倒的に多く、路線バスとしてのシェアは余り大きくない事は日本と同様ですが、日本でこの手の車両を用いた路線バスは割合地方でよく見かけるのに対し、韓国ではソウル市内をはじめとする首都圏や釜山の地下鉄駅などを起点に近隣の住宅団地などを廻り、運賃も割安に設定されたマウル(村)バスと呼ばれる短距離路線での活躍が主体で、MAKIKYUは地方都市の一般路線でこの手の車両が走っている
姿を見かけた事はありません。(MAKIKYUが韓国を廻る際はどちらかというと都市を訪問する事が多いですので、地方の面などではこの手の車両による路線バスがあるかもしれませんが…)
ちなみに写真の車両は昨年夏にソウル南郊の龍仁Yongin市にあるKORAIL盆唐Bundan線の終点・宝亭Bojeong駅前で撮影したマウルバスで、この23系統のバスは美金Miguem駅を起点に梧里Ori駅・宝亭駅を経て郊外に数あるアパート(団地:韓国でアパートと称する建物は30階建て位の巨大な住宅団地である事が多く、日本のアパートとはスケールが随分異なります)への足となっている様です。
近年首都圏のマウルバスはソウル市の支線バスと同様のグリーン一色に塗り替えが進行しており、写真の様な姿のバスは首都圏各地の地下鉄・首都圏電鉄駅を降りるとよく目にするのですが、マウルバスは専ら地域住民の足として機能しており、外国人の利用は余り想定していない事もあってか、MAKIKYUも乗車する機会はごく僅かという有様です。
このマウルバスは停留所アナウンスもない様な路線もあり、観光で訪問した外国人が単独で乗りこなすには少々難易度が高いですが、ツアーなどでは絶対に訪れない路地裏へ入っていく様な路線もあり、マウルバスに乗車する事は庶民生活を垣間見るにも最適ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様で韓国個人旅行に自信のある方は是非乗車されてみては如何でしょうか?
(ただ韓国旅行の経験がなく、ハングルも読めないとなると単独での乗車は少々厳しいですので、その場合は韓国人同行で乗車するか、まずは一般の市内バス乗車をオススメします)