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芭石鉄路(5)~車内から見た情景 PARTⅡ

2007-02-25 | 鉄道[中華人民共和国]
「MAKIKYUのページ」では最近、中国・四川省を走る芭石鉄路に関する記事を幾つか取り上げていますが、ここでは車内から見た情景のPARTⅡとして、列車走行中と停車中の様子について幾つか取り上げさせて頂きたいと思います。

  

1枚目の写真は列車走行中のシーンで、この鉄道の列車はかなりゆっくりと走っていにも関わらずよく揺れますので、乗車中はこの程度の写真でも結構撮り難く、また窓から身を乗り出すものなら、先頭は小型とはいえ本物のSLですので煤煙の奇襲を受けてしまいます。

2枚目の写真は途中站(名前は忘れてしまいましたが…)に停車している際のシーンで、大きな荷物を持った下車客が列車の脇を歩いている様子は、如何にも生活感溢れるといった感じですが、列車が停車している所もホームというよりはただの線路脇といった感じで、素朴な印象が軽便SL列車の旅を更に盛り立ててくれる気がします。

3枚目の写真は起点站(実態は山奥の終点です)の一つ手前に位置し、芭石鉄路の「芭」の由来にもなっている芭溝站ですが、これもまた生活感が感じられてなかなか良い感じでした。

ちなみにこの写真はMAKIKYUが昨年夏に乗車した際のモノで、生活感溢れる長閑な感じは好感を持てるものでしたが、観光客が多数押し寄せるとなると様相は一変してしまう様で、この様なシーンとは程遠い状況になってしまいますが、今後もこの魅力ある鉄路が生き残るためには、観光化で頑張っていくしかない部分も有り、何とも難しいものです。

芭石鉄路(4)~主役の貨物列車にはELも…

2007-02-25 | 鉄道[中華人民共和国]

  

先日取り上げた芭石鉄路ですが、この鉄道は旅客列車の他に貨物列車も…というより貨物列車の方が主役となっている鉄道で、貨物列車は主に石渓站周辺の区間を運行しています。

貨物列車が多数運行している石渓周辺は電化されているのが特徴で、ナロー電化区間を走るSL(蒸気機関車)というのは余り事例がなく独特な感じですが、勿論電化線区という事でSLだけでなくEL(電気機関車)も使用されており、MAKIKYUが石渓站で旅客列車を待っている間にはELとSLが牽引する貨物列車がそれぞれ一本ずつ走る姿を目撃していますので、この地へ出向く機会があるなら、それなりの頻度で貨物列車が走る姿を見る事は可能かと思います。

写真は石渓站に入線するEL牽引とSL牽引の貨物列車で、こうなるとDL(ディーゼル機関車)の存在も気になる方が居られるかと思いますが、DLは廃車体と思われる荒廃した姿の車両が石渓站に留置されている姿を目撃しているものの、この鉄道で現在稼動しているDLはない模様です。(写真3枚目が荒廃した姿を晒しているDLです)

それにしてもEL牽引の貨物列車、これはMAKIKYUが連結されている貨車の数を数えた時は確か50両程度の両数を繋いでいた気がしますが、軽便鉄道とはいえこれだけの両数で走る姿となるとかなり迫力あるもので、芭石鉄路はこういった列車にも注目したいもので、有名なSL牽引の旅客列車が走るこの路線を更に面白いものにしている気がします。

ただ旅客列車の牽引には用いられないのが残念な点で、SL以外に途中までの電化区間の区間列車でEL牽引列車でも設定されれば…と思ってしまいますが、ここからさほど遠くない(それでもバス乗り継ぎで2時間程かかりますが…)沙湾という所ではこのELの色違いが旅客列車を牽引する鉄道もあり…これも可能であれば来月辺りに取り上げたいと思っています。