MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

茨城交通 大宮駅~高部車庫線

2007-08-05 | バス[北関東]



昨日「MAKIKYUのページ」では、烏山駅~高部車庫間を走る那須烏山市営バスに関して取り上げましたが、今日は3日に高部車庫で乗り継ぎ、(常陸)大宮駅へ向かう際に乗車した茨城交通の路線バスに関して取り上げたいと思います。

この路線は常陸大宮市の中心部に位置するJR水郡線常陸大宮駅と、旧美和村の役場(現在の美和庁舎)そばに位置する高部車庫間を結ぶ路線で、長沢経由と上小瀬経由の2ルートが設定されており、現在は常陸大宮市内のみを走る路線となっています。

長沢経由の路線は途中玉川駅前(玉川村駅の近くにあるバス停の名称です)も経由しますので、JR線との乗り継ぎにはこちらも活用できますが、運行本数は両ルートあわせても1桁という状況ですので、予め時刻を調べておかないと乗車は少々厳しい状況ですし、また1月1日~3日までの間は全便運休となる点も要注意です。

また高部車庫から更に西へ向かい、栃木県那須烏山市との境界に近い塙まで向かう便(高部車庫以西は那須烏山市営バスと同ルート)も1往復だけ設定されている事や、大宮の市街地を除く大半の区間が自由乗降区間となっているのも特徴で、使用車両も道路事情(所々にすれ違い困難な箇所が存在します)や乗客数の関係もあって、専ら中型車が用いられている様です。

ちなみにMAKIKYUが乗車した際は写真の日野製中型車が使用されており、すれ違ったこの系統のバスも同形車が用いられていましたが、旧式のフィンガーシフトに板張りの床という組み合わせの昭和(この車両は62年製で、既に製造から20年が経過しています)のバスは大都市圏では既に乗車できない車両(この車両も大都市圏からの移籍車両ですが…)ですし、長閑な風景の中を走るバスの旅は利便性は決して良いとは言えないものの、烏山~常陸大宮間を路線バス乗り継ぎで移動するのもなかなか面白いものでした。

ただ運賃はこのバスに40分程度乗車して890円(那須烏山市営バスは烏山駅~高部車庫間で700円・またこのバスも玉川駅前で下車すると運賃が多少安くなります)でしたので、市内路線バスとしては決して安い運賃とは言えませんが、ローカルバスに揺られるのが好きな方であれば、青春18きっぷでの汽車旅に加えて別料金で乗車するだけの価値は充分にあると感じます。

あと余談ですが、茨城交通では1000円のセット回数券を車内でも発売しており、これは1150円分使用可能で他社に比べて割引率が高めに設定されている事は有難く、また同社の路線バスは水戸周辺で多数走っており、回数券の使い勝手も割合良好ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこのバスに乗車される機会がありましたら、回数券の利用を検討される価値があるかと思います。