先日MAKIKYUが所用で都心へ出向いた際は、片道(往路)はごひいきの小田急線(少々遠回りになるのですが…)を利用したのですが、帰りは東急東横線を利用して帰路につきました。
東急東横線は京浜間を直接結ぶ3社線の中では運賃が最も安く(渋谷~横浜間260円)、都心側のターミナルも渋谷で地下鉄(東京メトロ)やバス、JRなどに乗り継ぐにも好都合ですし、近年は特急列車の運行などで所要時間も以前より随分短縮されています(MAKIKYUは空いている各駅停車を乗り通す事が多いですが…)ので、京浜間を結ぶダイレクトに結ぶ路線の中でMAKIKYUが最も愛用しているのですが、一般的に競合他線と比べて使用されている車両の質が高い(他線の2ドア車を除く)のも魅力の一つと感じます。
その東横線で近年次々と導入されている車両が5050系と呼ばれる新型車両で、東急が近年標準車両として導入している5000系列の一部に属する車両で、近年の首都圏では標準的なVVVFインバーター制御・ステンレス製車体を採用した4ドア・ロングシートの通勤型車両ですが、この系列は「1回用カメラ(レンズ付きフィルム)」とよく似たあだ名で呼ばれる事が多い某JR車両をベースにしており、この車両との部品共用や、各線区への大量導入などで製造コストを下げているのが特徴です。
(まあベース車両の製造に東急系列の会社が関連している事を考えると、当然の成り行きなのでしょうが…)
ただ製造コストを下げつつも、横浜を拠点に神奈川県内を走る某大手私鉄(元中小私鉄)の様な「ほぼベース車両」という状況ではなく、東急の実情に合わせてオリジナリティを確立しており、下回りなどは異なりますし、製造当初から各車両にLCDモニターによる案内装置や自動放送装置を装備した事や、内装を路線毎(形式毎)に作り分けている事などは、随分質素な感が拭えないベース車両(しかも運賃は安くないですし…)とは異なり、低コスト車両ながらもそれなりの出来栄えでは…と感じます。
また5000系列は導入時期によって仕様が若干異なり、途中から座席の形状変更や行先表示器のフルカラーLED化などが行われており、今後も導入が進む見込みのこの形式は少しずつ進化している感があります。
先日横浜へ帰る際には最新編成に乗車する事ができましたが、この車両は側扉内側が金属地剥き出しでやや質素な感があった従来とは異なり、化粧板が貼られる様になったのが大きな特徴で、外観もドア部分が今までの車両とはやや異なりますので、見ただけでも容易に識別可能です。
ちなみにこの車両の側扉は、最近某JRに登場した通勤型新形式の角ばったモノとは異なり、ドア部分のガラス四隅が窓形状と同様に丸みを帯びており、デザイン的にも均整が取れた印象となっているのは好感が持てますし、車両間貫通路部分も側扉内側と同様に化粧板が貼られていますので、最近京浜間を走る某大手私鉄が導入したステンレス製最新車両(一部では退化したと言われていますし、ブカブカした好みが大きく分かれる異様な感触の座席か無座しか選択肢がないのも…)などに比べるとグレードは上かと感じます。
それに運賃が高い・車両の質に難あり・運行取りやめが多いと3拍子揃った○○新宿ラインをはじめ、「1回用カメラ(レンズ付きフィルム)」に良く似た名称で呼ばれる電車が多数を占める路線は、京浜間の移動では余程の事がない限り使う気になれず問題外ですので、運賃面も考えると京浜間各路線の勝負は決着が…と感じてしまい、MAKIKYUは今後も東横線を使う機会が多くなりそうですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様はどの様に感じられるでしょうか?
画像は横浜駅で撮影した5050系最新編成(少々見難いですがドア部分に注目)と、この編成の大きな特徴とも言える化粧板が貼られた側扉内側(黄色いラインはテープを貼っています)です。