先日MAKIKYUは私用で都心方面へ出向き、その際はごひいきとしている小田急線を片道利用したのですが、小田急線の起点となっている新宿駅1F(各駅停車・区間準急が発着)の改札外には、TRAINSという小田急直営の鉄道グッズ店がある事をご存知の方も多いかと思います。
このTRAINSと呼ばれる鉄道グッズ専門店は、現在新宿と和泉多摩川の2箇所にあるのですが、TOMYTECの鉄道コレクション(通称:鉄コレ)として発売されて好評を博した2200形電車を、最近になって旧塗装の2両セットでTRAINSオリジナル商品として発売しています。
MAKIKYUは鉄コレの2200形や、その他に小田急関連のNゲージ車両を持っている事もあり、この商品も当然気になるもので、先日TRAINSを覗いた時もまだまだ在庫がある状況でしたので、1編成購入してきましたが、1500円(MAKIKYUは訳あって1350円で購入しましたが…)という値段は一般の鉄コレ(中身は何が出てくるのか分からない)に比べると割高ながらも、製品の出来栄えや一般のNゲージ車両を考えると、むしろ割安に感じるものです。
MAKIKYUは少々多忙な事もあり、まだ走行可能なパーツへの交換もしていない状況ですが、近い内に改造を済ませ、現行塗装(アイボリーにブルー帯)の鉄コレ2200形や、その他のNゲージ小田急通勤車両との併結なども楽しみたいと思っていますが、この製品に興味のある方は、是非TRAINSを覗かれてみては如何でしょうか?
また2200形と言っても現在は全廃となった形式ですので、中にはどんな車両か分からないという方も居られるかと思いますが、この車両は1950年代に製造された18m・片側3扉の通勤型車両で、小田急で初めてカルダン駆動(釣り掛け式と呼ばれる旧式の駆動方式ではなく、現在に至るまで多くの車両で用いられている動力伝達方式です)を採用した車両として知られています。
2両で1編成を構成し、小田急線では1980年代前半まで活躍しましたが、現行の通勤型車両に比べて車体長が短く、扉数が異なるといった扱い難さや、最後まで冷房化改造されなかった事もあって、1960年代に製造された大型通勤車などに比べると活躍は短命に終わっています。
しかしながら一部は山梨県の富士急行に譲渡され、装いを改めて活躍(現在は全車退役)した事でも知られていますし、また技術的に画期的な車両であった事もあり、1編成は小田急が保存車両として現在も保有しています。
保存車両として保有している編成は稼動不能なものの、毎年恒例となっているファミリー鉄道展の展示車両として登場する事が多く、今でも姿を見る事が出来ますし、この車両の装いも近年は晩年の姿であるアイボリーとブルーの塗装から、登場時の紺色と山吹色の塗装(小田急旧塗装)に改められています。
写真はTRAINSオリジナル商品として発売された鉄コレ2200形2両セットと、海老名で開催されたファミリー鉄道展で公開された2200形の実車(脇の車両を見ると、嫌でも現代を実感させられます)です。