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JR東日本 255系電車~現在はしおさい号でも活躍する千葉地区の花形車両

2007-08-27 | 鉄道[首都圏・JR]

   

昨日MAKIKYUは青春18きっぷを利用し、千葉県の房総半島と東総地区(銚子など)へ出向いており、その際に乗車した車両の一つが、今日取り上げる255系電車です。

この車両は1993年に運行開始した特急形車両で、編成はグリーン車1両を組み込んだ9両固定編成となっていますが、導入後比較的最近まではBoso View Expressという名称を持つ車両だけあって、京葉線東京駅を発着する房総方面の特急さざなみ号(内房線方面)とわかしお号(外房線方面)にほぼ専属で用いられている状況でした。

しかし近年は横須賀・総武快速線地下区間の保安装置切り替えによって、同区間での運用が可能になった事や、東京湾アクアライン開通による相次ぐ高速バス路線の開設などによって房総地区の特急需要が減少した事、それに老朽化した183系電車の淘汰などもあって、9両固定編成の255系は総武本線の特急列車・しおさい号(東京~銚子など)で運用される事も多くなっており、この他に臨時列車で中央本線などに乗り入れる事もあります。

この他にも間合いでホームライナーにも充当されたり、後に登場したE257系500番台に比べると設定本数は極めて少ないものの、わかしお号の一部で勝浦~安房鴨川間を普通列車として開放扱いで運行される列車にも運用されています。

開放扱い区間の乗車であれば、この区間も含めて指定席扱いとなっているグリーン車1両を除くと格安な青春18きっぷをはじめとする乗車券や定期券のみで乗車できますので、普通列車としてはかなり乗り得な感があり、昨日MAKIKYUが255系に初めて乗車(なかなか乗車する機会がなかったもので…)したのも開放扱いの安房鴨川~勝浦間でした。

この車両は9両固定編成でしか運用できませんので、現在の房総地区における特急列車の状況を見る限りでは、状況に応じて5両と10両の編成に対応できるE257系500番台に比べて使い勝手が悪く、また千葉地区における特急グリーン車の需要が少ない事もあって持て余している感がありますが、デザインは実用一辺倒の貫通型となっているE257系に比べてスマートな印象を受け、今でも千葉地区の花形車両という印象を受けます。

また車内の座席も向かい合わせでの行楽利用などを想定し、折り畳み式テーブルを座席背面ではなく肘掛に装備している事や、パイプ式とはいえ普通車の座席に足置きが設置されている事などは、後に登場した汎用特急車ともいえるE257系には見られないこの車両の特徴で、設計当時の意気込みが感じられますし、メカニズム的にもJR東日本の特急形電車としては初めてVVVFインバータ制御を採用した事は評価に値し、それも首都圏では新幹線を除くと事例の少ない東芝製GTOの独特な走行音(関西や北九州、それにソウル都市圏などではありふれた音ですが…)を聞ける点も注目です。

ただ「1回用カメラ」(レンズ付きフィルム)に良く似たあだ名で呼ばれる車両の元祖で、早くも試作車両が廃車(量産車も近い内に大量廃車が発生します)と登場時期がほぼ同時期である事もあり、内装は何となく同系に近い印象を受け、薄暗く単調な感があるグレー系の化粧板や、通勤車両ですら質素な感を受けるFRP製の天井などは余り感心できるものではありませんし、経年も起因してか昨日もこの後に乗車したE257系500番台(しおさい号の成東~銚子間で乗車しました)に比べると、普通車同士での比較ですが、グレードもややこちらの方が見劣りする感があります。
(それでも普通列車として乗車する限りは、上等過ぎるのは言うまでもない事ですが…)

まあ製造時期などを考慮すると、この車両はさほど遠くない時期にリニューアル工事が施工されるかと思われますので、その際には内装のグレード向上に期待したいものですし、また千葉地区の花形車両として、今後も末永く活躍する姿に期待したいものです。

写真は外観と車内の様子(普通車)、普通車の座席と側面のLED式行先表示(幾つかのパターンを切り替えて表示)です。

あとこの記事中でも何度か触れているE257系500番台に関しても、以前取り上げた記事がありますので、興味のある方はこちらもあわせてご覧頂けると幸いです。