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ディズニーリゾートへ向かうシャトル列車~歓迎できる点もあるのですが…

2007-08-29 | 鉄道[中華人民共和国]

   

数日前には、香港ディズニーリゾート(香港迪士尼樂園)周辺を走るバスに関して取り上げましたが、今日はそのアクセスとして運行している地下鉄のシャトル列車に関して取り上げたいと思います。

この列車は香港の中心部とランタオ島の東湧を結ぶ東湧線の欣澳站を起点に、迪士尼(ディズニー)站までの間を結ぶ3.5kmの単線の盲腸線(迪士尼綫)で運行していますが、この路線に途中站の存在はなく、地下鉄とは言っても郊外を走っている事もあって、地下区間がないのも特徴(トンネルはありますが…)です。

また終点の迪士尼站周辺は、香港迪士尼樂園やその関連施設を除くと何もない様な所ですので、このシャトル列車は実質的にディズニーリゾート訪問の為だけに運行しているのですが、それでも一応地鐵(MTR)の1路線として運行されていますので、乗車に際しては非常に高い香港迪士尼樂園の入場券などは必要なく、地鐵一天乗車証(一日乗車券)や八達通(オクトパス・ICカード)をはじめ、一般の乗車券で乗車する事も可能ですので、MAKIKYUが昨年香港を訪問した際にも一日乗車券を持っていた事もあって、香港迪士尼樂園に用はないものの、この列車に乗車してみました。
(香港迪士尼樂園に用がなくても、この列車に乗る為に敢えて盲腸線に乗車する人物も結構いる様ですが…)

このシャトル列車で使用されている車両は、地鐵の従来車両を改装した専用車両(物理的には他路線の走行も可能です)を使用しているのですが、これでもか・・・という程に迪士尼を意識したモノとなっており、窓の形やつり革は鼠の形をしていますし、車内にも鼠や家鴨のオブジェなどが幾つも置かれている有様で、これは「東京」と名乗っていながらも隣県にある某テーマパーク周囲を走るモノレールに匹敵する状況ですので、もはや地下鉄というよりテーマパークの1アトラクション化していると言っても過言ではなく、迪士尼に興味がなければウンザリしてしまう程です。

ただこの改装車両は他の香港地鐵車両とは異なり、座席にはきちんとモケットが張られています(他路線車両の座席はステンレス製)し、先頭車両の前面展望が可能な事などは歓迎できると思いますので、他の香港地鐵車両もこの点だけは見習って頂きたいと感じるものです。
(当然鼠のオブジェやつり革は不要ですが…)

ちなみに写真はこのシャトル列車で使用される専用車両(走行中に最前部から留置車両を撮影・少々分かりにくいですが側面窓枠形状に注目)とその車内、車内のつり革と鼠のオブジェです。