還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

心エコーデータをまとめました

2016年07月06日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
今まで心エコーを撮るとデータを紙でもらっていました。2010年6月の初診から2016年5月に至るまで、全部で10回に及びます。

それをA4のファイルに綴じて保存しているのですが、データは英語の略語ばかりで日本語は無いし、英語のフルスペルも書かれていないため、さっぱりわかりません。
もっとも英語のフルスペルが書かれていてもわかりませんが・・・・^^;;;

最近少し時間ができたので(リタイヤしても案外時間は無いものです)、何が書かれているのかちょっと真剣に調べ、PCの表データにまとめました。

英語の略語については検索するとだいたいはわかりました。意味までしっかりわかったというのではありません^^;;;
その中で一度でも先生から説明を受けた項目は
MR  僧帽弁逆流
AR  大動脈弁逆流
TR  三尖弁逆流
PR  肺動脈弁逆流
EF  駆出率
RVSP  収縮期右室血圧
LAD  左房径

これくらいかな?

弁の逆流以外では、
EF(駆出率)は左心室がどれだけしっかり収縮して、血液を全身に送り出せているかの指標となります。基準は50-80%。

RVSP(収縮期右室血圧)は右心室収縮時の最高血圧で、基準値は17-35mmHg。35mmHgを超えると肺高血圧となります。手術前は血液の循環が悪くなっていたので47mmHgで立派な肺高血圧でした。これが術後には30前後まで下がりました。

LAD(左房径)は僧帽弁の逆流が酷くなると大きくなります。基準値は19-40mm。術前は44mmあり、術後は35mm前後まで縮小しましたが、直近のデータは42mmとなりややオーバー。9月に受ける滋賀医大での検査結果を注意しようと思います。

その他、血流速度も測定されていますが、全体的に基準よりかなり大きな値なのです。基準の1.5倍とか。でも今まで言われたことが無いので、気にしなくても良いのだと思います。

それから面白いこともわかりましたよ。
IVC(i)--吸気時大静脈径
IVC(e)--呼気時大静脈径
これは呼吸と大静脈径の関係です。息を吐くとIVCは大きくなり、息を吸うとIVCは小さくなります。収縮する率は20%以上で呼吸性変動ありと判定されるのですが、これは変動ありが正常です。

ちなみに20%未満で呼吸性変動無しとされ、この場合うっ血が疑われます。逆に変動が大きい場合は脱水が疑われるのでいささか面倒な指標ではあります。健常者では50%以上と言われてますが、私の場合40%そこそこなので、今度心エコー検査時は腹式呼吸を頑張ってみようと思います。

息吸って止めてとか、息吐いて止めてと言う号令は、このIVCを診ているのではないかと思います。

54回目の外来受診

2016年07月01日 | 手術後の外来診察
今日は術後累計54回目の外来診察でした。今日は年に1度の各種検査があります。診察予約は9時半でしたが、9時過ぎに着くよう家を出ました。検査後の診察が9時半過ぎに始まると計算していたのですが・・・・

しかし、検査待ちの患者さんがいつもより多く、検査に呼ばれたのが9時50分。
検査は採血と心電図とレントゲンの3つです。

診察開始は10時10分でした。

診察結果
聴診 異常なし
血圧 122/72
酸素飽和度 99%
脈拍 60

5月20日の心エコーの結果は・・・
以前お渡ししていた、2013年9月に滋賀医大で受けた心エコー結果と照らし合わせていただき、EF(左室駆出率)に変化がないので、投薬を停止していたアーチスト錠はこのまま停止を続けることになりました。

そのEFは76.11%で基準値は55-88%につき、正常値です。
2011年9月のEFは74.9%なので、多少大きいものの誤差範囲で特に変化はありません。

前回診察時、アーチスト錠を止めてみましょうとなって、止めて良いかどうかの判断のために心エコーを撮ったわけですが、特にEFがポイントとなり、変わりが無いので止めることになりました。体調の変化もないので、全ての薬が無しになりました。

血圧計測時、何とか120未満にしたくて、目を瞑ってゆっくり深呼吸をしながら臨んだのですが、120未満にはなりませんでした。また挑戦します。。。

次回診察は間を開けてもよいのですが、血液検査の結果を知りたいので2ケ月後を予約しました。

ところで、
AOD(大動脈径)は30.1mm、これの基準値は
報告書では22-28
Wikipediaでは35mm以上で大動脈拡大

LAD(左房径)は41.99mm、これの基準値は
報告書では20-30
Wikipediaでは42mm以上で左心房拡大

LADは術前は44まで拡張し確かに左心房拡大の状態でした。術後は35前後でずっと推移していましたが、今回初めて41.9となってしまいました。9月に滋賀医大で診察があり、その時にも心エコーを撮りますが、さてどうなりますか?

他の値に気になる項目はありませんが、検査結果を眺めていてEFの計算の仕方がわかりました。
EF=(EDV-ESV)/EDV
EDVは拡張期左心室容積
ESVは収縮期左心室容積
これで求められます。