“主婦の友”社のついでに、通勤の道沿いの出版社の写真を何枚か・・・。
最初は、飯田橋駅を降りて最初に目にする“三笠書房”。
最近の三笠書房の本にはあまりご縁がないけれど、ぼくにとっては“三笠書房”という名前は印象に残る名前である。
一つは、昭和30年代に軽井沢の旧道にあった“三笠書房”という本屋さん。
前にも書いたように、アメリカの片田舎の“Book Store”といった感じで、当時はまだ多かった軽井沢在住の外国人(アメリカ人)相手の洋書や洋雑誌も置いてあった。
立ち読みをした犯罪実話雑誌のなかの殺人現場の写真を目にしてしまって戦慄したことがある。
二つは、「風と共に去りぬ」や「クローニン全集」の版元の“三笠書房”である。
ぼくが読んだ「風…」は、三笠書房版の全5巻本で、ビニールのカバーがついていた。帯には徳川夢声の推薦文が載っていた。
確か三笠書房版のサマセット・モーム集もあったような気がする。
いずれにしても、これらの“三笠書房”が、飯田橋にある“三笠書房”とどのような関係にあるのかは分からない。
* 最近の“三笠書房”とはご縁がないと言ったが、20年ほど前に読んだフランシス・フクヤ マの「歴史の終わり(上・中・下)」(三笠書房・知的生き方文庫)はよかった。コジェーブを読 んでも分からないことが、とても分かりやすく書いてあった。
2010/2/21