ミモザ
2011年05月07日 | 花
晴れ、26度、87%
ミモザの花が咲き始めました。アカシアとも言いますね。どちらの呼び方も好きです。香港では、台湾相想という、これまたきれいな名前で呼ばれています。香港では、ミモザは外来種なのです。
葉陰に、直径5ミリほどの小さな花がミッシリと付きます。遠くからミモザの木を見ると、黄土色の地味な様子にしか見えません。ところが、辺り一面、ホワーッと花の香りが漂っています。漂うというより、香りの空気があたりを覆ているような感じです。
高さも高く、大きな木に成長します。春咲きが本来ですが、香港では秋の終わりに日当りのいい木はもう一度花をつけます。7.8年前の大きな台風のとき、山の木も、町の街路樹も根元からなぎ倒されたことがありました。ほんとに、山も町も惨い姿になってしまったのです。その中で、不思議とこの台湾からやってきたミモザの木は、しっかりと立っていました。後で、新聞で読んだことですが、根を横に大きく張るミモザは、風に強いということでした。
この小さな花を砂糖漬けにして、ケーキの飾りにと考えた欧米人の気持ちもわかるように思います。きっと、香りも一緒に閉じ込めようと思ったのではないでしょうか。
毎朝、大きなミモザが4本並ぶ下を走ります。もうすぐ来るぞ、と思いながら、ミモザの香りの中を走り抜けます。幸せの一瞬です。