曇り、3度、福岡
一年に6回ほど、ドラゴン航空に乗ります。ドラゴン航空は香港ベースのキャセイパシフィック航空の系列会社です。
乗るのは香港と福岡を結ぶ路線です。随分昔は、日本航空が飛んでいました。そのうち、キャセイパシフィック航空が日本航空とシャアするようになりました。ところが、7,8年前のこと、直行便は姿を消しました。台北経由になったのです。福岡には、家人と私の親たちが住んでいます。親たちも年を取りました。私の福岡行きが多くなったのは、まさに、この両親たちに会うためです。直行便だと、3時間ほどですが、台北経由だと6時間近くかかります。それでも、私にとってはこの便に乗るしかありませんでした。それが、3年ほど前に、キャセイパシフィック航空とドラゴン航空がシェアした直通便が復活しました。やれやれ、大助かりです。
20年以上前から、キャセイパシフィック航空の機内食の後には、必ず、小さなハーゲンダッツのアイスクリームが出てきました。当時はハーゲンダッツのアイスクリームは高級品でした。それに、こんな小さなサイズは何処を探しても見つかりません。
キャセイパシフィック航空のこの食後のデザートが無くなったのは、大分前のことです。がっかりでした。でも、キャセイパシフィック航空と同じ系列のドラゴン航空、嬉しいことに食後のハーゲンダッツが出てきます。
食後、スチュワーデスさんが投げるようににポンポンと配ってくれます。イチゴがいいとかチョコレートがいいとか、我がままも聞いてくれますし、もう一つ頂戴と言っても、笑って受け付けてくれます。まあ、私もこの年ですから、言いたい放題です。配られたハーゲンダッツ、なんとこちこちに氷ったままです。
男の方もアイスクリームが好きなことを発見しました。乗る度に周りを観察しています。もちろんカチカチのアイスクリームを握りしめたまま、周りの方達を見ていると、男の人たちも一心不乱に小さなアイスクリームに向かっています。小さなエアバスのこの飛行機に乗っている人が、皆この小さなアイスクリームに、小さな専用のスプーンをたてている様子を想像します。 アイスクリームが、運んでくれる幸せです。
福岡から、香港に帰る時もハーゲンダッツが出てきます。この専用のスプーンは、もっと可愛い物が付いてきます。