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香港、今日は年初四、お正月4日目です。暦の上では、正月三が日が公共の休日です。今日は日曜日、おまけのお休みです。公共の休日のみがお休みなのは、公共機関だけ。長いお休みは10日から20日まで続きます。学校も、暦通りではなく、中国大陸に戻って親戚と正月を祝う子たちが戻って来る、来週からという学校すらあります。
見出し写真はお店のシャッターに貼られた、いつからお店を明けるという知らせです。このお店「初5啓市」と書かれていますから、暦通り明日からお店が開きます。この旧正月のお店の休みも、昔に比べると短くなりました。「初十日」などと書かれている店が少なくなりました。日本も昔は、お正月長いお休みでしたものね。
来た当初は、どこもかしこも閉まります。買い置きはもちろん、食べ物の作り置きもしました。バナナなんて、旧正月が明けて入って来ても食べれない程真っ青でした。今ではセブンイレブンもいつものように開いています。スーパーも元旦の午后からは開きます。「利是」と呼ばれるお年玉を目当てに、デパートもお店を開けるようになりました。買い置きもしません。レストランも特にイタリアンやフレンチは旧正月関係なくお店を開けています。
個人でやっている商店や市場のお店は、やはり閉まる所が多くあります。以前はどこも閉まって寂しくなる市場に、ただ豚肉屋さんだけが赤々と電気を付けて商売していました。 毎年、香港人の知人に何故豚肉屋だけ開いてるのか聞こうと思いながら、今になりました、今年こそは聞かねば。この豚肉屋の灯りは普段は感じないのですが、人が殆どいない市場に煌々と見えます。それが明るい印象かというとそうではないのです。逆さまで、うら悲しく見えるのです。私だけの印象かもしれません。
香港の大きなブランドものが並ぶモールは、人出がまずますです。黙って歩いていると、耳に飛び込んで来るのは殆ど北京語、地元の広東語ではありません。観光客だらけの香港の街です。
旧正月にしか上がらなかった花火も、年に三回もあがります。獅子舞も時間が短くなって、生きた魚などが投げられるシーンはもう見られません。確かにクリスマスよりきれいなイルミネーションです。真っ赤なチャイナドレスを着る女性も少なくなりました。
私が将来、香港の旧正月を思い出すとしたら、豚肉屋の赤い灯りのような気がします。ちょっとセンチな気持ちです。