チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

トイレのチップ

2015年02月19日 | 日々のこと

晴れ、3度  東京

 寒い寒い東京に昨晩戻ってきました。雪が降ると天気予報では言っています。心密かに、雪が降る事を望んでいたのですが、雨でした。旧正月を前にした香港の空港は信じられない程のたくさんの人。しかも、大きな額などを持っている私は、他の人からすれば邪魔以外のなにものでもありません。額のことがあり、いつもより随分早く家を出てきました。地元香港の航空会社、キャセイパシフィックのラウンジに着いた頃には、珍しくクタクタでした。ただ一つ、たった2日の私の留守中、モモさんは主人とずっと一緒です。安心、安心。

 ラウンジでお腹に物を入れ、少し元気になった所でゲートの前に行く時間です。以前にも書いた四角いトイレ、四角い洗面台の洗面所に向かいました。とにかくどこもかしこも人だらけです。キャセイパシフィックのラウンジはさすが地元だけあって、香港の空港内に4カ所程あります。人が多いからでしょうか、トイレの清掃の女性が忙しく働いていました。

 ホテルや大きなレストランのトイレにいる清掃の女性。昔は、この人たちへのチップの硬貨を握りしめてトイレに向かったものです。香港ばかりではありません。ヨーロッパでもやはりトイレにいる清掃の女性にチップが必要でした。その代わり、このトイレの清掃の女性たちは、手を洗えば、手拭きのペーパーを差し出してくれ、使った後のトイレはさっと拭われ、次に使う人は心地よいものでした。それが今では、5星のホテルのトイレにもこうした女性がいなくなりました。ただ、小銭を忘れてトイレに向かった時にはいささか困ったものです。

 こうしたトイレのおばさんは、チップをもらうのが昔は当たり前でした。小さな小皿が洗面台の横に置かれている事もありました。昔のヨーロッパでは、あからさまに手を差し出すおばさんもいた程です。それでも、そういう習慣がある街では郷に行っては郷に従えで、チップを握りしめてトイレに向かいました。

 昨日のトイレのおばさん、手際がいいのはもちろん、笑顔が絶えません。トイレを出て来る人があると、さっと入りトイレを拭き清めます。笑顔で次の人に入るよう合図するわけです。感心しました。これって、プロよね、と。

 ところがトイレを使う香港人は、ありがとうの一言も、チップすらありません。それでも、黙々と仕事をするおばさんです。頭が下がります。私、トイレを去る時、ありがとうって言いました。

 チップって、日本では馴染みがありません。しかも、トイレの事です。レストランのウェイターさんたちは今でもチップをもらう習慣がある香港。トイレのおばさんのチップの習慣がなくなったのは、どうした事でしょうね。

 気持ちよいトイレは、公衆の場でも、もちろん家でも一番大事な事だと思います。

コメント
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