曇、6度、68%
色とりどりのマカロンを見ているだけでも幸せな気持ちになります。小さいときマカロンと言って手渡されたお菓子はこんな可愛い色をしていませんでした。しかもクリームがサンドされていなくて、今のマカロンの半分の大きさでした。パリッとした甘い外側から次に口に広がるアーモンドの香り、子供の私には敬遠すべきお菓子でした。それが近年フランス菓子の店先にはショーケースができるほどのマカリンブーム。買わずともうっとりと眺めてしまいます。
作り置きができるマカロンは古くからのフランス菓子だそうです。卵白にお砂糖を入れてしっかり泡立てたメレンゲが正体です。久々にマカロンを焼きました。贈り先の顔を思い浮かべて色はピンクに染めました。優しい色に焼き上げるには、焼き色が付かないように細心の注意を払います。オーブンから出てきた丸いピンクのマカロン、可愛らしい姿です。作り置きのラズベリーのジャムと抹茶のバタークリームを挟みます。「お味見!」なんて言って私も一つ。 パリッと、そしてアーモンドの香りがするねっとり、そしてクリームが一体になって口に広がります。口溶けのよい外側の中に潜むねっとり、和菓子の最中にも通じるお菓子の楽しさです。 箱詰めしましたが、果たして間に合うかしら?