晴、7度、62%
街は華やかなクリスマスイルミネーションが輝いています。我が家は質素な飾りです。しかも40年近く前のオーネメントで飾ります。結婚して、子供ができて、私の生きて来たクリスマスを一緒に過ごして来た飾りです。この飾りはどこで買った、その時どんな気持ちで手に取ったかまでよく覚えています。
クリスマスのクロスステッチ、40年の時間の流れで麻の生地が色の深みを増しました。 イエス生誕のステッチですら30年は超えています。 シアーズで取り寄せてもたっら白木のオーネメントはほぼ息子と同じ歳です。一つ一つを飾りながら、家族と過ごした時間を思い出します。息子にサンタの存在を信じてもらうために長年工夫しました。おかげで小学の6年までは信じていたようです。その時代その時代の家の中も蘇ります。 床の間のお軸は外して刺繍の額とサンタの置物を一つ。トイレの窓辺に松ぼっくりを一つ。家の隅々からクリスマスが顔を覗かせます。
昨日は庭のオリーブと月桂樹の枝を払いました。まだ青々した葉をゴミにするのは忍びなく、簡単なリーストスワッグを作りました。 月桂樹はいい香りがします。 オリーブもこのままドライになります。
家族は遠くにいます。誰に見せるための飾りでもありません。クリスマスまで私ひとりのための飾りです。家族に思いを馳せるための飾りです。今年もあとひと月あまり、どうかみんな無事に年越しを出来ますように、家族が集まれる日を思いながら飾りました。毎年毎年、こうして歳を重ねて行きます。