晴れ、11度、60%
クリスマスまでもうひと月、「パネトーネ」を焼きました。ひと月ゆっくり休ませて、美味しくなるのを待ちます。「クリスシュトレイン」の方が街に出回っています。ドイツ菓子の「クリスシュトレイン」のやや重めの口当たりに比べると「パネトーネ」は柔らかなイタリア菓子です。
若い頃は「クリスシュトレイン」「パネトーネ」何年も寝かせたフルーツを使って「クリスマスプディング」のようなフルーツケーキをこのクリスマスひと月前には焼きました。どれもドライフルーツを使います。実りのものへの感謝をクリスマスに味わいます。ここ数年は「パネトーネ」だけ焼きます。「クリスシュトレイン」も「クリスマスプディング」も重たく感じるようになりました。それに普通の「クリスマスケーキ」も焼きます。頂き物のお菓子もたくさんになります。クリスマスから1週間後には日本人の大事なお正月、ご馳走が続きます。
「パネトーネ」の生地は丸1日寝かせます。そしてさらに最後に発酵に時間をかけます。一昨日は気温が低く、出事と重なったのでキッチンに出したまま最後の発酵をさせていました。帰宅してもまだ十分な発酵が見られません。焦せらずのんびりと半日発酵を待ちました。「パネトーネ」には「パネトーネマザー」という酵母を使います。発酵力が優しい酵母です。 コロナの前は親しい方にも送っていましたが、家族分だけ焼くようになりました。バター、「ラムレーズン」「コアントロー」に漬けた「柑橘類のピール」全てが焼き上げる頃には部屋をその匂いで満たしてくれます。温もりの甘い匂いは年の瀬への思いです。
「パネトーネ」を焼いたその日に必ずすることがあります。来年のレーズン、ピールの漬け込みです。毎年こうしてお菓子が焼けることに感謝します。