チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

黒豆

2025年01月10日 | お正月

曇、マイナス1度、67% お庭は雪化粧

 この正月主人は香港から帰宅しませんでした。1月末の「春節」の長い休みに合わせて戻ってくることになったのは12月も半ば過ぎでした。お正月には東京から息子家族もやって来ます。元旦には「おせち」をと頭の中で考えていました。主人がいないことを考えると「おせち」を作る必要があるのかな?と疑問が芽生えます。我が家の「おせち」は私が作る「おせち」です。お料理屋さんの「おせち」は取り寄せたことがありません。はて?「おせち」料理の中で本当に食べたいものってあるかなと、ひとつひとつ思い浮かべます。日々の家庭料理の延長のものばかりだと気づきます。それに孫娘は「お重」の物を喜んで箸をつけません。そこで、取り寄せの「おせち」の額ほどの食材を年末家族と買い出しに行きました。息子家族の好きな肉類中心、正月用に魚屋に並ぶ最高の刺身だね。年越し蕎麦用には大きなエビ。野菜はサラダものばかりです。

 主人が帰宅しないと判る前に用意していたのは「黒豆」のみでした。暮れの30日、「おせち」は作らないよというと孫娘は「黒豆」は食べると言います。私、内心その言葉を信じていませんでした。「食べたい」という物を作っても手をつけないことがしばしばです。そう思いながら、「黒豆」を水につけました。例年27日には仕込みます。浸透圧を利用して甘さを豆に染み込ませるので長く煮ませんが、時間がおいしく仕上げてくれます。元旦の夕飯、大きな牛塊肉のローストがメインでした。その食卓に小さく「黒豆」を添えました。でも、案の定誰も箸を伸ばすことなく「黒豆」はタッパーに戻りました。

 昨日のおやつ、「黒豆」を出して来ました。口に一粒、「私の黒豆の味です!」香港にいた頃は義母が「丹波の飛び切り」を年末に3キロほど送ってくれました。それを炊いてお世話になった方々に年末お配りしてご挨拶代わりにしていました。今でも、私の「黒豆」の味を思い出すと賀状に書いてくださる方があります。私の得意な「黒豆」です。

 雪のちらつく昨日、「黒豆」に箸を運びながら「おせち」のあり方を考えていました。全く料理の心得がなかった私が手順に始まり、包丁使い、盛り付けなどを覚えて行ったのは年末の「おせち」作りでした。メニューを考え、材料を揃え、調理し重箱に詰める、どの過程も好きです。でも、「おせち」も形が変わって来てもいいかなとこの正月に思いました。そう言いつつも今年の年末「おせち」の準備をしそうな気がします。


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