晴、30度、74%
いつもことですが、香港での滞在時間は短く、事務的なことを片付けるために割かれます。でもこの土地の匂い、多国籍の人の話し声、慌ただしい人の動きに心が落ち着きます。高いビル、新興の住宅地、目まぐるしい速さで変化します。中国へのアクセスも以前に比べて楽になったと、深圳にも事務所がある主人は恩恵に預かっています。
香港での短い時間、息を抜く時間が今回は何回かありました。「夕日」です。「中秋節」を目前に街は飾り付けされ、行く人の手には贈り物の「月餅」の袋が握られています。そんな夕刻のひと時、西の空に大きく「夕日」が見えました。
住んでいた頃は「夕日」を見たくなると、香港島の西の「ビクトリアロード」に車を走らせたことを思い出します。「マカオ」に向かう船が航跡を残しながら西に向かうのを見ながら、大きな「夕日」を見ました。モモとの夕方の散歩では香港大学の一番高い場所から「夕日」を眺めました。「夕日」はその時々の私の心を鎮めてくれたように思います。
今回の「夕日」は大きな仕事を控えて少なからず不安だった私に「うまく行くよ。」と励ましてくれました。 香港国際空港に着陸する飛行機が映り込んでいます。雨が降ったりの雲の多い日が続いていたのに、香港が私にくれたプレゼントです。
翌日、終わらせるべき用事は無事に片付きました。主人に話します。「戻って来たいよ、香港に。」