晴、8度、61%
夏の暑い盛り、「真奈さん、珍しいすみれの品種らしいですよ。」と小さな苗をいただきました。名前は「屋久島すみれ」。すみれにしては緑濃い小さな葉っぱです。植える場所が定まらないので鉢に入れて育てていました。
この半月、庭の様子を見る暇もなく過ぎました。庭には毎日出ます。大量の落ち葉かきです。「屋久島すみれ」は葉が美しいので目につくところに置いてありました。ふと見ると、白い花が咲いています。原種系のか細いすみれの花です。 「あら、季節を間違えて咲いたのかしら?」てっきり春先に咲くものだとばかり思い込んでいました。くださった友人は花の時期を何も言いませんでした。次々に蕾が出て来ます。よく見ると4弁の花びらに花芯に細かい紫の筋が入っていてきれいです。調べると、四季咲のすみれだと知りました。夏から秋に花を咲かせなかったのは、土が変わったからかもしれません。
我が家の「においすみれ」はこんもりと葉を茂らせています。来春の開花準備をしているのでしょう。すみれは花を葉影に隠して咲く品種もあります。気付かないうちに種子になっています。すっくりと花茎を立ち上げて咲く「屋久島すみれ」可憐です。葉の形は違いますが、早春に香港の山道でも同じような「すみれ」が咲ました。南方のすみれです。小さな花に気付く人は少ないだろうと屈んで見てやりました。
庭の花ですら心が漫ろな時は咲いたことにも気付きません。昨日は冷たい細い雨が降り続きました。義母の事を思い出し気が沈みがちな私の目に「屋久島すみれ」が映ります。小さな花に慰められます。
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