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主人の実家から我が家にやって来た物の一つにアレッシーのデミタスカップがあります。150ccほどしか入らない小さなデミタスカップ、それに砂糖入れ、ミルクピッチャーです。このデザインは一目でアレッシーの物とわかります。
実はこれらは私が義母に贈ったものです。20年近く前の話です。一時帰国で主人の実家に行くと義母がアレッシーのプレッシャータイプのポットでコーヒーを入れていました。「フレンチプレス」と呼ばれるコーヒーメーカーです。私が「お母さん、いいもの持ってるわね。」と言うと「可愛かろう。」とお返事。「プレス以外にカップも売って売るよね?」というと「見たことない。」当時の福岡でアレッシーを売ってること自体珍しかったと思います。香港にはその頃から専門店がありました。初めはデミタスカップを2つ、次にミルクピッチャー、砂糖入れと3回に分けて義母にプレゼントしました。 義母は大喜びしてくれました。主人の実家は義母の性格で人が多く集まる家でした。カップが2つでは足りないかなと思っていましたが、「高いから2つでいいよ。」
義母がこのセットを使っている姿を見たことがありません。いつも茶道具を入れてある水屋に大事そうに仕舞われていました。このブルーの持ち手のアレッシーの製品ではやかんが有名です。注ぎ口に鳥のオブジェが付いていてピーピーと鳴るやつです。デミタスカップは見なくなりましたが、やかんや砂糖入れなどは今でも店頭に並んでいます。 砂糖壺についているスプーンもコロンとした丸さがいかにもアレッシーです。
アレッシーの置き時計、掛け時計は我が家で30年は働いてくれています。遊び心のあるアレッシーの品が私は好きです。
我が家にやって来たデミカップたち、その昔、香港の店で私が手にとって荷造りして送ったものです。それを義母が大事にしてくれて、私の元にやって来ました。我が家でも出番はほとんどありません。飾って眺めているだけですが、何かお仕事を与えようと花を生けたりしています。物も気持ちも巡ります。
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