雨、10度、64%
インドのパンと言えば「ナン」を思い浮かべます。ほんのりと甘くて、優しい味の「ナン」はインドカレーの辛さを和らげてくれます。トレーに細々と盛られた「タリー」にも添えられる「ナン」です。ところが「ナン」はご馳走パンで一般的にインドで食べられているのは「チャパティ」です。
「ナン」は発酵生地でタンドール窯で焼かれます。一方「チャパティ」は全粒粉を使いフライパンで焼きます。発酵させないので捏ねたらすぐに出来ます。この2つの中間に「ロティ」と言う全粒紛のパンがあります。食べ比べると、油脂分の含有量の違いを感じます。バターやギーの多く使われているのが「ナン」でご馳走パンです。日々家庭でも食べられるのは「チャパティ」です。日本の白飯ですね。
インドの知人宅でお夕飯をご馳走になったことがあります。もちろん夕飯を作るのは奥様でなく下働きの人たちです。厚かましく、お台所を見せていただきました。ちょうどお手伝いさんが「チャパティ」を捏ねていました。席に戻ると焼きたての「チャパティ」が出てきました。焦げ目がつくぐらい熱いパンでさっと焼くだけです。家庭料理、毎日の食事に欠かせない「チャパティ」だと知りました。
久しぶりに「チャパティ」を作りました。プクッと膨らみますがポケットパンではありません。発酵させなくても膨らみができます。焼く時、ギーかバターで焼くと香り立ちます。 熱いフライパンで短時間で焦げ目をつけます。フライパンかそのまま口に入れると、粉の香りが広がります。
「ナン」のおいしさは言うにや及ばずですが、日常食の「チャパティ」素朴な味が好きです。ちぎってカレーと一緒に食べるのですが「ブリトス」のように野菜や肉を巻いても楽しくいただけます。
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