雨、23度、86%
帰国してすぐのことでした。暖かくなったと思い始めた頃、散歩の途中で甘い香りがしました。必ず匂いの元を探します。小さな薄ピンクの花「ハゴロモジャスミン」でした。蔦科の植物です。30年、南の香港の生活で「ジャスミン」は身近な植物でした。「ジャスミン」が寒さのある土地でも植えられると知って、庭に植える植物リストに入れました。その「ハゴロモジャスミン」の中に奇妙な花が咲きました。美しいというより、確かに奇妙です。そして精巧な花です。そこのお宅の方の姿が見えないので、調べて見ると「時計草」という植物だとわかりました。庭づくりを始めて間もなくの事、「時計草」を庭に入れることすら思いつかぬままでした。
この3月、友人が変わった種を3種類送ってくれました。珍しい色の「スウィートピー」、タイバジル「ホラパー」そして「パッションフラワー」でした。「パッションフラワー???何だろう?」調べて見ると出て来た画像はあの「時計草」です。そして何と「パッションフルーツ」の花だと知りました。種を蒔き、気温が上がって芽が出ました。「嬉しい!」と思う間もなく「なめくじ」が一晩で芽を食べ尽くしました。そこで急ぎ種を取り寄せて再度芽生えたのがいま庭にある「時計草」です。
種を売ってくださった方が「今年は花が咲きませんよ。来年まで待ってください。」と言われます。ちょっとがっかり。でも待つのが庭仕事です。順調に蔓を出し始めました。支柱を立てますがまだ10センチほどの小さな苗です。その中の一つに風船状の丸い物が付きました。苗の割には大きい、まさかの蕾のようです。10日目、「咲きました、咲きました!」小さな苗に大きな「時計草」の花です。おしべめしべの様子が時計の長針、短針に似ていることから日本名「時計草」と名付けられたそうです。改良された品種らしく色もいく種類もあると聞きます。予想外に早く咲いてくれました。
昨日から梅雨空が戻って来ました。雨の中では花は閉じています。 他の苗も見ますが蕾をつける様子はありません。南アメリカ原産、亜熱帯植物「時計草」が庭に仲間入りをしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます