椿
2020年01月30日 | 花
曇、8度、84%
垣根を彩る花が山茶花から椿に変わり始めました。山茶花も可愛げに見えますが、花のインパクトからいうと椿には勝りません。花の色、姿、葉の艶までも椿は整っていると思います。長く住んだ香港では山茶花はよく見たのに椿を見ることはありませんでした。
白い椿も品がありいいものです。でもやっぱり赤い椿、ぽってりとした椿の赤には心が踊ります。葉っぱ同様に固い蕾はなかなか開きません。やっとポツポツと椿が開き始めたのを道を行きながら楽しみます。いつも通る道にはどこに椿があるか覚えているほどです。先日、ココさんと長い散歩に出ました。滅多に行かない道を歩きます。奥まった家の庭に赤い花が見えました。時期からすると山茶花です。ぬかるみの空き地を歩いてその木に近付きました。
私の椿の花の認識は花弁の中に黄色の雄しべ雌しべがくっきりと見えていることです。花弁が一重であれ八重であれ雄しべと花弁のコントラストが椿だと思っていました。近付いて見た赤い花は八重で雄しべなど見えないほど花弁が重なっています。「はて?山茶花かな?」上ばかり見上げていた視線を足元に落とすと花が散っています。首からポットリと花ごと落ちています。「ああ!椿だわ。」と今一度、花弁の重なった花を見ました。椿の品種もたくさんあるに違いありません。
福岡の冬は曇天が多く重苦しく感じます。今年は雪がない代わりによく雨が降ります。曇り空の下の真紅の椿は憂えを持って微笑んでいるかのようです。
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