晴、13度、78%
「ベッコフ鍋」と言う土鍋があります。 フランス アルザス地方で作られています。可愛い絵付けの土鍋です。土鍋よりお菓子作りの「クグロフ型」の方が知られています。 手前2つが「クグロフ型」です。この土鍋は直火にかけることができませんが、オーブンでじっくりと火を通すといい仕事をしてくれます。地元では肉の塊をアルザス地方の有名な白ワインでマリネして野菜と煮込むのだそうです。ビーフも白ワインでマリネすると聞きます。
白ワインでマリネしたチキンのもも肉をきのこと一緒にオーブンに入れました。パンを焼いた後のオーブンにしばらく入れてから火をつけました。170度でゆっくりと火を入れます。時間の目安なんてありません。オーブンからキノコの匂い次にチキンの匂いがして来たら焼き終わりです。 待ち通しいね。
蒸し焼きになりますから焼き目はつきません。野菜からもチキンからもじんわりといいスープが滲みます。アルザス地方では山のようなジャガイモを一緒に入れるそうです。昨日は4種類のキノコを合わせました。
包み焼きと同じ原理です。「ベッコフ鍋」の中で緩やかに火が回ったことが肉汁を吸ったキノコからもわかります。お皿に取り分けると、硬くなくジューシーなチキンでした。 火の入れ過ぎだけは禁物。
日本の土鍋も熱の持ちがよく重宝します。しかも直火OKですから利用範囲も多い。「ベッコフ鍋」は絵付けのかわいさも特徴です。「テリーヌ型」に使う方もいるようです。ご飯もオーブンで炊くことができます。一度取り出してお米をかき混ぜるとふっくらと炊き上がります。昨日のゆっくりしたご飯でした。