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晴、2度、62%
地方のアンテナショップでの話です。私年代の女性が店に入るなり「あったわ、この卵。」と大きな声を上げました。午後になると売り切れる卵だと店の人と話しています。そして6個入りの卵パックを大事そうに抱えて店を出て行きました。「きっと美味しい卵なんだわね。」わかります、美味しい卵は幸せにしてくれます。
香港で暮らした30年、卵に苦労しました。40年近く前の香港の卵は地元と中国の卵でした。孵化し始めている卵、腐った卵に出会うこともしばしばでした。当然生卵なんて!食べられません。そのうちアメリカ、フランスから輸入されるようになりました。白身は水っぽく薄青く見えます。腐敗防止がされてるとも聞いたことがあります。そしてオランダ、韓国、マレーシア、タイの卵が並ぶようになりました。近距離の国の卵はそれなりに食べられます。やがて日系スーパーに日本の卵が並びました。値段が高くても香港人は安心、美味しいと言って日本の卵を買い求めていました。誇らしく思いました。我が家も主人は日本の卵、私は菓子作りにも使うのでタイの卵を買っていました。安全第一で「美味しい卵」という考えで選ぶわけではありません。それにしても多くの国の卵を食べてきたものです。
アンテナショップでのこと以来、毎日の卵を見つめ直しました。お菓子作りに使う卵には事欠きません。私が毎日食べる卵、味わって食べてみます。目を瞑って、口に運びます。
私が選ぶ卵は高価なものではなく、普通の卵。大きさは大きい方がいい。そこで、近くで手に入る卵を食べ比べました。味覚は私の体調にも左右されます。鮮度は日付を確かめて買います。白身のほのかな塩気、黄身の甘みと旨み、濃厚さ。卵の方でも鶏の体調によって味が変わるでしょう。卵の売れ行きが良いところは確かに鮮度も味もいいと感じます。
鳥インフル、夏場の暑さで鶏の産卵量が減ると卵は品薄、値段が上がります。卵、ミルク、お豆腐、安全でお安いものは市民にとって基本です。「美味しい卵」どの店のどの卵でなく、日々目で確かめつつ探します。年齢ですね、「美味しい卵」を食べると幸せだと感じます。元気をもらうと感じます。鶏さん、ありがとう。
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