チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

やっぱり、桜餅!

2021年03月26日 | おやつ

晴、9度、92%

 どこに行っても桜色、お菓子も全て桜色、洋菓子だって桜色。まだ桜が咲かない地方でもきっと桜色に染まっていると思います。幸せな桜の季節、食べたくなるのは桜餅です。一年中、桜餅を売っているお店があると聞きます。この時期限定の方が嬉しさが増すように思います。

 私は道明寺粉を使った桜餅で育ちました。桜餅は餡の用意さえ出来ていれば簡単に作れます。生憎、餡の作り置きが切れていました。食べるのは「粒餡」が好きですが、餡作りは「漉し餡」の方が面白い。「漉し餡」作りは手間も時間も「粒餡」の数倍かかります。でも「漉し餡」作るのが好きです。

  茹でて皮をとった小豆を水で晒します。うわ水が透き通るまで幾度も水を張り替えて、いよいよ水気を絞ります。大きな晒しでギュッと絞る時、両手の内で感じる「晒し餡」の感触が好きです。 そっと晒しを開けると、「晒し餡」が顔を見せます。これにお砂糖を加えて練り上げて「漉し餡」を作ります。 艶々の「漉し餡」です。

 道明寺粉を薄く桜色に色付けして蒸して、「餡」を包み塩漬けの桜の葉を巻けば出来上がりです。道明寺粉の色付けは色素の塩梅が難しい、今年はいい色に仕上がりました。 餅が温かいうちに桜葉に包むと、あの「桜餅」の香りが立ち上がります。この瞬間、「ああ、幸せ。」毎年思うこと、「桜餅」の香りは桜の香りではなく「塩漬け桜葉」の香りです。この香りが強烈に「桜餅」を連想させます。

 餡作りにも、餅作りにもびくともしなかったココさんもこの「桜葉」の香りで起きてきました。 お家なら季節外れだって「桜餅」は作れます。でもこの桜の季節だけに止めておきましょう。桜が散る前にもう一度。

 

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