鎌倉芸術館で映画「ベニスの商人」を観てきました。シェイクスピアの有名な戯曲で、日本でも舞台劇として上演されたことがあります。ただ、映画化はこれが最初だそうです。私は原作は読んだこともありませんし、劇もみたこともありません。ただ、ちょっと、人肉裁判のことを知っている程度でした。なかなか面白かったですよ。
・・・舞台は、16世紀末の貿易都市のベニス。貿易商のアントニオのところに、親友バッサーニオが来て、借金の申し込みをする。ベルモントに住むお金持ちの令嬢ポーシャにプロポーズをするためだ。全財産が貿易船上にあったアントニオはお金がない。自らが保証人となり、ユダヤ人の高利貸し、シャイロックを紹介する。アントニオを憎むシャイロックが出した条件は、「もしも3カ月の期限内に返金できなければ、アントニオの肉1ポンドをもらう」というもの。お金を借り、ベルモントへ旅立ったバッサーニオは、ポーシャと結ばれる。しかし、アントニオの貿易船が難破し、借金が返せなくなる。そして、法廷の場。約束どおり1ポンドの肉を要求するシャイロック。裁判はシャイロックが優勢で推移。そこにベラーリオ博士の推薦状をもつ若い法学博士(実はポーシャが変装してきた)が到着。裁判は彼を中心に進められる。博士がシャイロックを諭すが、受けいれない。そしてついに、アントニオの肉が切り取られようとしたとき、博士はこう言い放つ。「切り取る肉は正確に1ポンド、一滴たりとも血を流してはいけない」。シャイロックは呆然とする。さらに、キリスト教徒を殺害しようとした罪は重いとして、全財産の没収とキリスト教への改宗という判決。よろめくように立ち去るシャイロック。・・・おおよそ、こんな筋です。そのあと、もうひとつ面白い話しが付け加えられるのですが、ここでは省略します。
アル・パチーノ、ジョセフ・ファインズ、ジェレミー・アイアンズといった演技派スターが出演しています。でも、これは映画より、やはり舞台劇としてみた方が迫力があるかなと思いました。その場合、シャイロック役が要ですね。日本では、滝澤修(1968)とか平幹二郎(1994)がやっていたようです。憎々しげで、ぴったりですね。シェイクスピアは、この悪役のせりふ(当時のユダヤ人がキリスト教徒に迫害されていたことの理不尽)を観客の心に刻み込まそうとしたのでは、と思いました。劇でも一度みてみたいです。
見終わってから、近くの「もっこす」(熊本弁で頑固者の意味です)で煮魚定食を食べながら、ワイフと映画の感想会をもちました。本筋から離れた感想ばかりでした。ロンドンからエジンバラに行く途中、ストラトフォードエイボンのシェイクスピアの生家(写真)に寄ったときのこととか、ベニスの運河を観ながら食べた食事(ワイフ)やワイン(私)がおいしかったね、とか、そんな話しばかりしていました。
・・・舞台は、16世紀末の貿易都市のベニス。貿易商のアントニオのところに、親友バッサーニオが来て、借金の申し込みをする。ベルモントに住むお金持ちの令嬢ポーシャにプロポーズをするためだ。全財産が貿易船上にあったアントニオはお金がない。自らが保証人となり、ユダヤ人の高利貸し、シャイロックを紹介する。アントニオを憎むシャイロックが出した条件は、「もしも3カ月の期限内に返金できなければ、アントニオの肉1ポンドをもらう」というもの。お金を借り、ベルモントへ旅立ったバッサーニオは、ポーシャと結ばれる。しかし、アントニオの貿易船が難破し、借金が返せなくなる。そして、法廷の場。約束どおり1ポンドの肉を要求するシャイロック。裁判はシャイロックが優勢で推移。そこにベラーリオ博士の推薦状をもつ若い法学博士(実はポーシャが変装してきた)が到着。裁判は彼を中心に進められる。博士がシャイロックを諭すが、受けいれない。そしてついに、アントニオの肉が切り取られようとしたとき、博士はこう言い放つ。「切り取る肉は正確に1ポンド、一滴たりとも血を流してはいけない」。シャイロックは呆然とする。さらに、キリスト教徒を殺害しようとした罪は重いとして、全財産の没収とキリスト教への改宗という判決。よろめくように立ち去るシャイロック。・・・おおよそ、こんな筋です。そのあと、もうひとつ面白い話しが付け加えられるのですが、ここでは省略します。
アル・パチーノ、ジョセフ・ファインズ、ジェレミー・アイアンズといった演技派スターが出演しています。でも、これは映画より、やはり舞台劇としてみた方が迫力があるかなと思いました。その場合、シャイロック役が要ですね。日本では、滝澤修(1968)とか平幹二郎(1994)がやっていたようです。憎々しげで、ぴったりですね。シェイクスピアは、この悪役のせりふ(当時のユダヤ人がキリスト教徒に迫害されていたことの理不尽)を観客の心に刻み込まそうとしたのでは、と思いました。劇でも一度みてみたいです。
見終わってから、近くの「もっこす」(熊本弁で頑固者の意味です)で煮魚定食を食べながら、ワイフと映画の感想会をもちました。本筋から離れた感想ばかりでした。ロンドンからエジンバラに行く途中、ストラトフォードエイボンのシェイクスピアの生家(写真)に寄ったときのこととか、ベニスの運河を観ながら食べた食事(ワイフ)やワイン(私)がおいしかったね、とか、そんな話しばかりしていました。