気ままに

大船での気ままな生活日誌

”福の亀”から聞いたこと

2007-09-06 10:38:48 | Weblog
先月の暑い盛り、目白の椿山荘の脇で大人が3人ぐらい乗れる大きな亀を見つけました。その亀には「福の亀」とゆう名前がついていました。そして、その前の案内板には次のようなことが記されていました。

「この亀の形をした石は、山梨県東山梨群大室の標高1000メートルの山中で見つかったものです。全くの天然のままの甲州御影石です。亀甲の模様は石の軟らかい部分が風化してできたもので、1万年の歳月を経ていると推定されます。長寿と幸せのシンボルとしてご鑑賞ください」

でも、ボクは、これはただの亀に似た石ではない、むかしは本物の亀だった、もしかしたら、死んじまったふりをして生きてる亀じゃないかと思ったのです。ボクはこの亀にフクちゃんとゆうあだ名をつけて、早速、「フクちゃん、あなたは本物の亀さんなんでしょう?」と問いかけました。そしたら、こんな答えが返ってきました。

君の言うとおり、オイラは亀だった、いや、今も亀といえるかもしれない。オイラが1萬年の歳を迎えた、おめでたいお正月に、オイラの頭の中にいた魂が、抜けていったんだ、そして、なんと近くに住む、小百合ちゃん似の美人亀の中に入ってね、浮気な魂なのさ。でも悪いことはできないね、その小百合ちゃん亀、私なんだか二重人格症になったみたい、と言って、亀界の臨床心理学の権威の亀河合先生にみてもらって治療を受けたら、たちまち外に追い出されてしまった、一度外に出たら、元の生き物には戻れないとゆう不文律があるし、オイラの魂はむかしから植物もいいなと言っていたので、どうもうわさによると、屋久島の杉の魂になって落ち着いているらしい。どうも長生きの生き物が好きらしいよ。

オイラがこうしゃべれるのは、抜けた魂のあとにも、そのかけらが残っているせいさ、最小限の機能しかないミニミニ魂だから、普段は死んじまったように眠っているのさ、ただ、君のように話しかけてくれるときだけ、遺伝子が特定の物質で活性化されるみたいに、動きだすのさ、まあそうゆうことは、めったにないけどね。だからオイラは今でも亀だと自負しているのさ。

ついでだから、話すけど、魂はどの生き物も自由に選べる、でも上等な魂は人間になんかにはいかないよ、落ち着きのない、迷ったような魂ばかりが人間を選んでるね、でも、そんな魂も人間とゆう生き物に100年近く住んで、修行すると、まともになるのが結構出てくる、”人間”を卒業した魂は、次ぎのステップはわんこだな、わんこの魂になって、甘えたふりして飼い主の人間の魂を観察するのが、とても面白いらしい。

えっ、亀の魂はどうかって?まあ、上等な方だが、オイラの魂みたいに浮気なヤツもいるからな、でも1萬年も住んでくれたんだから、辛抱強い方だよ、ほめてやりたいね、今日、亀屋萬年堂の亀甲羊羹を屋久島の杉宛に送っておくよ。






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