気ままに

大船での気ままな生活日誌

夕顔の君 東慶寺

2010-08-30 18:42:14 | Weblog
横浜のそごう美術館の帰途、横須賀線の大船駅で下車せず、ひとつ先の北鎌倉で降りました。午後4時を過ぎていましたので、東慶寺の夕顔の花がもう開いているかもしれないと思ったのです。

ちゃんと案内もありました。午後3時過ぎから開き始めるようです。


茶室の前です。もういくつか咲いてました。

蕾はたくさん。
 
純白の花です。径10センチくらいあるでしょうか。意外と大きな花です。

後ろ姿も夕顔の君のように、うつくしいです。

近くには、仙人草の花が咲いていました。仙人ですから夕顔の君に近づくことはないでしょう(笑)。


源氏の題にて
夕がほや男結の垣にさく 一茶



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江戸絵画への視線

2010-08-30 11:39:07 | Weblog

”スーパーよさこい”見物の前に、湘南新宿ライン、恵比寿駅で降りて、山種美術館に向かった。又兵衛さんの”官女観菊図”をぜひ観たかったからだ。この絵が、重要文化財に指定された記念に表記の展覧会が開催されているのだ。山種というと、松園さんや速水御舟らの近代日本画の蒐集で有名だが、江戸期の絵画も70点ほど所蔵しているとのことだ。種二が米問屋の小僧をしていたときに、蔵でみた酒井抱一の絵に魅せられたのが、美術品収集のきっかけだったという。でも、はじめ偽物をつかまされ、間違いのない当時の現代画家の作品の蒐集が中心となったということだ。それでも、専門家の協力も得て、江戸絵画もちょこちょこ集め、70点にもなり、今回のような展覧会も開けるのだ。

岩佐又兵衛の”官女観菊図”。もともとは”金谷屏風”6曲1双の左隻の2番目だったそうだ。現在は、12に分割され、それぞれ、美術館や個人蔵になっている。二つは行方不明だそうだが、その復元屏風の写真もあり、参考になった。その中に、以前、出光でみた”野々宮図”もあった。面白いのは重文は3点で、出光のは”重要美術品”と下のランクにされている。そのうち、すべて重文になるのだろう。又兵衛さんの評価が上がるのはうれしいことだ。後藤又兵衛の再評価もしてほしい。

侍女が簾をあげ、官女が咲き乱れる菊を観賞する図だ。官女は、MOAの”官女図”と同じ顔をしていた。ふっくらした頬と長い下あご、それに細い目。現代なら美人といえるかどうか(笑)。よくみていると、頬にかかる髪が一本、一本がていねいに描かれている。余程、女性の髪が好きなのだろう(笑)。髪だけではない、着物の文様、牛車の文様なども実に詳細に描かれている。今年は、いくつも又兵衛さんを観させてもらった。次はどこで展覧会があるか楽しみだ。



展示場に入るとすぐ、”琳派”コーナーで、宗達と光悦のコラボ作品、2点、酒井抱一、鈴木基一らの作品が続く。琳派はもともと好きだから、十分楽しませてもらった。そして、”やまと絵”コーナー。ここに又兵衛さんの作品が展示されている。ここの、作者不詳”源平合戦図”(六曲一双屏風)は面白かった。平家物語の合戦名場面がちりばめられていて、楽しませてもらった。そのあと、”狩野派”、”文人画”、”緒派”と続く。はじめてみるものが多かったが、一つひとつ、それなりに良かった。可愛い子供がいたり、花や鳥がうつくしく描かれていたり、床の間に飾りたいような、ゆったりとした風景画があったりと、あっという間に時間が過ぎてしまった。

もうお腹がいっぱいなのに、第二会場にも、山種ご自慢の名作を揃え、お腹がぱんぱんになってしまった。なかなか69キロを切れない(汗)。御舟の”名樹散椿”や福田平八郎の”芥子花”等が展示されていた。次回は村上華岳の”裸婦図”がおでましのようだ。また来よう。そのときまで、裸で68キロ台に戻したい。

秋草鶉図(酒井抱一)月が黒くなっているが、はじめは銀色だったそうです。

新古今集鹿下絵和歌巻断簡(宗達・光悦)

四季花鳥図(鈴木基一)部分

唐子遊び図(伝 長沢芦雪)琴、碁、書、画、等ずいぶんませた子だな。
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