気ままに

大船での気ままな生活日誌

シモバシラ観測失敗も 花さんぽで機嫌直す

2011-01-09 18:23:51 | Weblog

今朝、マンションの中庭に霜柱がたっていたので、フラワーセンターのシモバシラ(別名ゆきよせ草)も、りっぱな雪の花を咲かせてるのではないかと、朝のブログのお仕事(笑)をさっさと済ませた。歩いて25分ほどかかり、到着したのは10時頃だった。まだ、この頃までは大丈夫なはずだと、門を入り、ツカツカと忍者のような早足で、シモバシラの前まで来た。
がくっ、がく、がく、やもとがくだった。何もついてない、霜バシラのかけらもないではないか。1月5日にみたとおりの、雪女ではなくユキダオレの女だった。そのまま帰ろうとしたら、門前にたくさんの人が集まっている。そうだ、今日は今年最初の日曜日、園長先生案内の”花さんぽ”の日だったのだ。ここしばらく、参加していなかったので、ちょうどいいと思い、仲間に加わった。

先生が、最初におっしゃったことは、やっぱりシモバシラのことだった。残念ながら、8時頃まではシモバシラがついていたのですが、9時頃に消えてしまいました、とのこと。やっぱり、ぼくの予想は当たっていたのだ。でも、今日は天気が良すぎて、早々と雪女が消えて去ってしまったということだった。その代わりにと、立派なシモバシラの写真をみせてくれた。ぼくの去年、みたのも、すばらしかった。それは、開園直後(9時)から10時半頃まで残っていた。

その代わり、楽しい花さんぽに加わることができた。三色すみれが寒さに強いのは凍らないように、糖分を体内にため込んでいること、日本水仙は、副花冠が白い、ふさざき水仙の変種で、香りが良い(逆にふさざき水仙は臭い)こと、エリカ属は、なんと630種もあること、一方、なんてんは1属1種しかないなど、いろいろ勉強した。

せんりょう(千両)、まんりょう(万両)、からたちばな(百両)、やぶこうじ(十両)と、そろって赤い(黄色いのもある)実をつけていた。一両というのもあるそうだが、ここにはないとのこと。鎌倉の”竹の寺”の竹林入り口にも、これらが勢揃いしている。

お正月ということで、門松の由来の話も聞いたが、忘れてしまった。ただ、最後に紹介された、一休さんの歌は覚えている。

”門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし”  たしかに。

。。。。。

シモバシラは今日はだめだったけど、寒くても咲いている花々。 

万両、千両、百両、十両

 

こちらは寒さに弱い、熱帯性睡蓮。温室でぬくぬくと。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博物館に初もうで 東博

2011-01-09 09:24:54 | Weblog

正月4日に行って、(休館で)ふられた”博物館に初もうで”が、まだ松の内の間、7日に実現した。7日の東京は、冷たい風のふく、この冬一番の寒さだったけれど、東博の中は、初春らしいおだやかな雰囲気にあふれていた。特別展の”平山郁夫展”まだ、開催されていないが、”綜合文化展”(今年から平常展をこう呼ぶことにしたそうだ)は、まるで、特別展のような、ラインナップの展示で、とても満足した。

まず、北斎の富嶽三十六景がずらりと、浮世絵の部屋に並んでいる。数えてみたら、二十数枚はあった。本当は、三十六景ではなく、売れ行きが良かったために、さらに追加して、四十六景なのだ。36枚を表富士、追加の10枚を裏富士という。富士山の輪郭線の色が、前者は藍色なのに対し、後者は黒色にしている。ぼくは、去年、太田記念美術館で、これらすべてが一堂に会した展覧会をみているから、驚かないが(笑)、東博での、ずらり展示は、また格別である。有名な、”神奈川沖”、”山下白雨”などに混じって、ぼくの散歩道、江の島や七里ガ浜の富士もある。

国宝室には雪舟の名作、国宝、秋冬山水図がある。最近、水墨画も好きになっているので、同時に雪舟も好きになっている。さすが、水墨画のチャンピオンだけのことはある。小さな画の中に、大きな世界が広がっている。

尾形光琳の重文、風神雷神図屏風もみることができた。翌日、出光で琳派の展覧会を観にいくことになるのだが、まず、ここでみさせてもらった。何度みてもいい。琳派といえば、光悦の、国宝、舟橋蒔絵硯箱も、光を放っていたし、仁清の色絵月梅図茶壷も”東博の日本陶器といえば、何と言ってもこの仁清、新春に見たい作品です”と案内にあったとおりであった。

そして、永徳の国宝、檜図屏風も見逃せない。金色の大地と雲を背景に巨大な檜が、画面いっぱいに枝を張る。そして、古本市場ではどれくらいの値段になるか見当のつかない(笑)、国宝、古今和歌集(元永本)や重文、熊野懐紙(後鳥羽上皇が熊野三山に参拝した途中、開いた歌会で詠んだ歌を書いた懐紙のこと)も、みているだけでよだれがでる(笑)。

めったに展示されない、岩佐又兵衛の作品や猿投の陶器もみられたのは、うれしかった。また、恒例の今年の干支、兎をモチーフにした美術品の展示も楽しいものだった。

そして、ミュージアムシアターでは、以前もみたが、(又兵衛作といわれる)洛中洛外図屏風・舟木本のバーチャルリアリティーコンテンツをみる。2500人もの登場人物のクローズアップは楽しいものだ。6テーマあるが、これで4テーマみたことになる。

外は寒かったので、館内でゆっくりして、その夜、泊る予定の日比谷のホテルに向かった。楽しい、博物館の初詣だった。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする