気ままに

大船での気ままな生活日誌

北野天満宮、上七軒そして千本釈迦堂

2011-01-28 18:15:51 | Weblog

京都の人は北野天満宮を親しみをこめて、天神さんと呼ぶ。お寺さんだけでなくデパートまでさんづけだそうだ。ぼくもこれから鎌倉の八幡さまを八幡さんと呼ぶことにしよう(笑)。その天神さんの”初天神”が1月25日に開かれているというので、京都の初日、訪問トップバッターは天神さんにすることにした。一度、訪れたことがあるが、その日は、普通の日だったから、人影はほとんどなかったように記憶している。

この日はすごかった。天満宮方面行きのバスも超満員だったし、鳥居からの参道は人人人で溢れていた。さすが、三大天神のひとつだ、それに受験シーズンということもあるだろう。まず、参道の出店や屋台の多さにびくっりした。それにお店の種類が多い。干柿、金平糖、若狭の小鯛のささ漬け、京の漬物等の食べ物から和装品、骨董品、各種道具類、射的まで、まるで出店のデパートといった感じ。これだけ見学していても楽しくなる。ワイフは好物の干柿を買っていた。ぼくは、古唐津風のぐい飲みにちょっと心を動かされたが、高いのでやめた。

ここには見事な梅園があると聞いていたので、楽しみにしていたが、開園は2月に入ってからとのこと。でも境内にも梅の木があちらこちらにあり、早咲きのがいくつか開花していた。咲きそろったら見事なものだろうと思った。社殿にお参りし、宝物殿に入った。国宝の北野天満宮縁起は、鎌倉後期の作ということだが、色もきれいで、見事だった。重文の、蒔絵の硯箱や太刀、日本書紀(兼永本)、等泊の絵馬、北野曼荼羅図、日本地図鏡など、たっぷり目の保養をさせてもらった。ついでながら、社殿も国宝である。慶長12年の造営だそうだ。どちらからみてもうつくしい。中門、東門は重文。また、何匹かの牛がいて、皆に撫でてもらっていた。

そして、祇園に次ぐ花街、上七軒の通りを歩く。室町時代、天満宮の造成で余った木材を使って七軒の茶屋をつくったのが地名の由来になっている。残念ながら芸妓さん舞妓さんには出会えなかった。華やいだ風情の街を抜けると、千本釈迦堂の、華やいだお顔(笑)のおかめ像が迎えてくれる。本堂の建築を担当した大工の棟梁がかけがえのない柱の寸法を誤って切ってしまい、困り果てていたが、妻の、おかめの、”いっそ枡組にしたら”との助言で、無事完成した。しかし、このことが知られては夫のためにならないと上棟式を前に自害した。こんな伝説があるのだ。

本堂は応仁の乱にも焼けず、創建当時の趣きを残す京都最古の木造建築で、国宝である。霊宝館には重文の十代弟子像(快慶作)や六観音像(すべてそろってあるのはこの寺だけとのこと)、千手観音等の仏像や、国宝の本尊厨子と天蓋、本堂棟木と棟札などがある。

ワイフは二度目だからいいわ、とおかめさんの横で待っていた。遠くからみると、よく似ているな、と思った。 でも心はどうか、大いなる疑問符がつく。

。。。。。

北野天満宮 (写真は拡大可能です)

参道の出店

境内

上七軒

 

千本釈迦堂(正式名は大報恩寺)

 

 

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京都旅行、報告第一弾

2011-01-28 10:20:26 | Weblog

二泊三日の京都旅行、報告第一弾(笑)。逐一書いていくと、ブログも二泊三日くらいになりそうだし、まだ、書いていないものもある。モネの展覧会のことや映画”ブスの家計簿(なまっています)”などだ。で、京都旅行のすべてを書けない可能性もあるので、安全策として、三日間の全行程のアブストラクトを記しておこうと思う。そして、暇をみてぼちぼち、各論をと考えています。

第1日。小田原からひかり号に乗る。途中、富士山は見えなかったが、関ヶ原近くで雪景色をみられたのは嬉しかった(大雪で困っている雪国の方にはすみませんが)。京都着。駅構内の松葉のにしん蕎麦を食べて、荷物を預け、行動開始。北野天満宮の初天神を見学、上七軒の色っぽい街を抜けて、おかめさんの千本釈迦堂へ。タクシーで八条口に戻り、送迎バスで都ホテルへ。夜はサッカー観戦。すごい試合でしたね。延長戦で終了直前の韓国の同点ゴールで、また”ドーハの悲劇”かと思ったが、PK戦での川島の、十二神将のような、鉄壁の守りで勝利をもぎとった。”神様、仏様、川島様”だった。おかげさまで、ぐっすり眠りました。 土曜日の決勝戦も楽しみですね。

第2日。10時京都駅発の定期観光バス”江/姫たちの戦国放映記念コース”に乗る。金戒光明寺(江ゆかり)、養源院(淀殿)、光雲寺(東福門和子)そして妙心寺・麟祥院(春日局)。お墓、供養塔だけでなく、襖絵や障壁画も良かった。お昼は妙心寺近くの、精進料理の阿じろ。京野菜中心のおいしいお料理だった。

第3日。ホテルから歩いて、南禅寺、青蓮院門跡、そして知恩院。その近くの、いもぼう平野家本店で昼食と熱癇(京都は寒いですからね)。円山公園を通りぬけて、祇園さん(八坂神社)へ。そこからバスで京都駅へ。帰りの新幹線の米原駅で停車中に黄色い新幹線が追い抜いて行った。えええっ、何?と思ったら、前の席の鉄道に詳しい年配の女性が、連れの人に説明していた。”ドクターイエロー”のニックネームをもち、線路の点検を任務とする新幹線車両だそうだ。10日に一回走り、ダイヤを公表しないため、鉄道フアンは目撃情報を互いに知らせあっているらしい。そのおばさんも息子にメールで知らせていた。この列車に出会った人は幸せになれるらしい。”幸せの黄色い電車”だ。運がよかった。

窓の外は、雪がしんしんと降っていた。その雪も岐阜羽島に着くころには止んでいた。名古屋まで各駅停車のひかり号だが、そのあとは小田原までノンストップで走って行った。

。。。。。

米原付近の雪景色です。

 

 

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