気ままに

大船での気ままな生活日誌

風姿花伝 観世宗家展

2013-01-29 06:29:49 | Weblog
京都からのスマホ投稿です。

観阿弥生誕680年、世阿弥生誕650年記念として、”風姿花伝/観世宗家展”が、松屋銀座で開かれていた。うっかり、新春早々、行っていたのに記事にするのを忘れていた。そのあと、松屋で開催された”古書市”の記事を書いているときに思い出したのだ。

この展覧会のお目当ては、日本最古の能楽論として名高い、”風姿花伝”。その原本でもあるという、世阿弥直筆の”花伝第七別紙口伝”。”秘すれば花なり 秘せねば花なるべからず”の有名な言葉が記されている頁が展示されている。そして、”花伝第六花修”の”マズ一サイノ事ニ、序・破・急アレバ、コレヲ定ムル事、コレワ、次第次第ナリ”の頁。両方とも、紙が焦げ付いている。”多門院日記”にも記述があり、天文12年の大火により、焼け残ったものだという。こういう貴重な資料が、今も見られるのはうれしい。また、十七世観世大夫元忠による写本、”風姿花伝”の巻子本が観世宗家に伝来していて、それも展示されている。

観世流の能「面と装束」も華やかに飾られている。唐織や縫箔などの能装束の豪華さ、絵柄の豊富さに目を見張る。オーム、鳩(鳩サブレのような鳩)、尾長鳥など、そして、百合や稲穂など動植物の模様が素晴らしい。そして、能面も多様な表情をもつ、若い娘から老人までずらりと並ぶ。その中には、平安、室町、江戸時代作の重要美術品も。

お能の舞台も、もっと見なければと思いつつ、ビデオの”羽衣”を観ていた。

花伝第七別紙口伝 ”秘すれば花なり”


能面


能装束





。。。。。
追記

きょうの京都は暖かで散歩日和でした。清水寺から祇園へ。等伯の襖絵を見たり、細見美術館で若仲見たり。(^_^)
コメント
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