気ままに

大船での気ままな生活日誌

紅葉と翡翠 円覚寺

2021-12-09 21:27:35 | Weblog

こんばんわ。

今日は午前中、辻堂でシネマ歌舞伎を楽しんで、午後から北鎌倉の円覚寺に廻った。ここでは鎌倉一早い、紅葉を二週間ばかり前に見ているが、境内の奥の方はまだ青紅葉だったので、また来ようと思っていた。予想通り、妙香池周辺の紅葉は見頃を迎えていた。そして、なんと、翡翠(かわせみ)に遭遇したのだ。この池で出会うのは5年振りくらいかもしれない。こんなうれしいことはない。おまけに翡翠くん、ポーズをとってくれ、もみじの幼木の傍に止まってくれた。

妙香池の周辺の紅葉

もみじの幼木の傍に翡翠が!

紅葉と翡翠

何度か漁をしたが、失敗に終わる。また、別の場所で様子を伺うカワセミ。

この岩に止まってくれないかと願ったがそうはとんやがおろさなかった。

”前期展”ではみられなかった場所に紅葉がいっぱい。

国宝舎利殿と紅葉。

方丈の百観音と紅葉

仏日庵の茶室、烟足軒の紅梅

川端康成の『千羽鶴』や立原正秋の『やぶつばき』などの小説にも登場する茶室。

仏日庵のハクモクレンにいっぱいの蕾。

黄梅院の山門からの紅葉

黄梅院の真民さんの詩

高台の龍隠庵からの紅葉

坂を下りる途中に栗鼠くんに遭遇。

竹林の紅葉

水仙

十月桜

おまけに紅葉と月まで見られ、すばらしい円覚寺紅葉の”後期展”でした。

ゆっくりしすぎて、総門を出るときは、もう、日が沈もうとしていた。

外の掲示板にまた真民さんの詩。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


近所の女子大のクリスマスツリーに灯がともった。お月さまと一緒に。

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遊行寺散歩 銀杏と蘇鉄と照手姫

2021-12-09 09:46:29 | Weblog

おはようございます。

ふと、遊行寺の大銀杏のことが頭に浮かび、ふらりと藤沢に出かけた。藤沢駅から歩いてもたいしたことはないのだが、最近、ついバスを使ってしまう。藤沢橋で降りて、箱根駅伝、復路8区の最大の難所、遊行寺坂を登って、東門に辿り着くと、大銀杏の姿が目に飛び込んでくる。黄金色の見頃となっている。よし、いいぞ。

黄金色の絨毯を鑑賞するにはもう少しあと。

本堂を望む。

ちょっと全体の形がわるいのは、昭和57年の台風で6メートルのところで幹が折れため。かって、高さが31メートルあり、樹齢700年と言われていた。が、台風で幹が破損したときの測定では250年とされたという。

銀杏(ぎんなん)は落ちていない。ということは雄株か。立札にもそう書かれていた。鑑賞するだけなら雄株の方は良い。ぎんなんを踏み潰すと臭いが残るし。

大銀杏の先に蘇鉄が二株ある。こちらは雌雄それぞれ揃っている。

こちらが雌株。ふたつほど雌花が確認できた。

近づくと、雌花の中に赤い実が熟れていた。赤い蘇鉄の実も熟れるころ♪

きれいな色だこと。

ということは雄花も咲いているはず。隣の雄株の雄花はあるにはあったが、すっかり萎えていた。もう御用済みということか(笑)

萎えた雄花。

元気のいいときの雄花はこういう状態(光明寺の蘇鉄から)

先日、小石川植物園で”精子発見”という歴史的なイチョウと蘇鉄の子孫を見てきたが、百科事典マイペディアから蘇鉄のおさらいをしておこう。

ソテツ科の常緑低木〜小高木。九州南部〜沖縄,東アジア南部に自生し,観賞用として暖地に栽培される。茎は太い円柱形で全面に葉が落ちた跡があり,葉は大型の羽状複葉でかたい。雌雄異株。8月に開花。雄花は円柱形に,雌花は球形に集まる。花粉が胚珠につくと発芽して花粉管が伸び,中に精子ができる。この精子は1896年,池野成一郎により発見された。種子は11〜12月朱赤色に熟す。樹は庭木,盆栽などとし,葉は細工物,種子は薬用とする。また髄からデンプンをとる。昔飢饉の時食用にされたが,処理を誤ると中毒,死ぬことがある。生殖関係についてさらに、詳しく知りたい方はここをどうぞ。

遊行寺は時宗の総本山。時宗の開祖、一遍上人(遊行上人)の像。

大銀杏に向かってお祈り。

一遍上人の生涯を描いた”一遍聖絵”全12巻は、国宝中の国宝との呼び声が高いが、その展覧会が2015年10月10日から始まった。この絵巻の所蔵先でもある、一遍上人の時宗総本山、藤沢の遊行寺宝物館においてである。この展示は11月19日で終わり、そのあとは、4巻づつ、遊行寺(11月20日~12月14日)、神奈川歴史博物館(11月21日~12月13日)、神奈川県立金沢文庫(11月19日~12月13日)で展示された。そして、連携企画の東博(11月3日~12月13日)の展示。以上3+1館をめぐると、国宝一遍聖絵12巻完全制覇となる。2015年12月7日、私メが、完全制覇した記事を誇らしく書いている(汗)。ちょうど6年前の今頃である。

展覧会開催中の遊行寺宝物館(2015年10月)。大銀杏のすぐ傍にある。

さらに遊行寺といえば、小栗判官と照手姫。岩佐又兵衛の通称、”をぐり”、小栗判官絵巻は、全15巻、全長約324メートルの大作。三の丸尚蔵館所蔵だが、2019年、東博で見ている。歌舞伎でも”おぐり”を猿之助で見ている。浮世絵では無数。東海道五十三次の藤沢編では必ず登場する。

小栗判官絵巻

をくり

スーパー歌舞伎 オグリ 猿之助と中村隼人のダブル主演(新橋演舞場)

この紅葉の道を登ると、長生院。

この裏に小栗判官と照手姫の墓がある。

小栗判官と十勇士の墓。

照手姫の墓。枝垂れ桜の下。今はやぶれ傘(涙)。

なんと暴れ馬、鬼栗毛の墓まである。

東海道五十三次 藤沢照手姫・小栗(国貞)

こちらのイチョウは絨毯が見頃になっていた。

思い出ぼろぼろ、楽しい遊行寺散歩でした。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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