あはようございます。
東大・小石川植物園の、いろはもみじ並木の紅葉にはいつも圧倒されるが、ほかにも、(人生いろいろ)紅葉もいろいろです。ここは若き日の牧野富太郎博士が務めたところで、学術的な銘木も多い。ついでにそれらも久しぶりに紹介しようと思う。
正門から入ると、いきなり目に飛び込んでくるメタセコイアとイチョウの”生きた化石”コンビ。
このメタセコイアは、”百万年振りに芽生えた日本一号”の原木。細かいことは忘れたので(汗)、知りたい方は、ここをどうぞ。和名はアケボノスギ。
イチョウの大木。手前は蘇鉄。この蘇鉄は、池野威一郎博士が裸子植物としてはじめて精子を発見したという、同じ系統の蘇鉄。雄花はなく、雌花がひとつ咲いていたが、葉に隠れていて、分かりにくい。
このイチョウの前には巨大な芭蕉も。何か由緒があるのだろう。
もみじ並木に向かう途中、桜もみじに出会う。イヌザクラ。シロサクラとも言われ、桜らしからぬ花を咲かせるようだ。
近くに本館が。
そして、桜林の隣りが、いろはもみじ並木。
並木のうしろに”ニュートンのりんごの木”がある。ニュートンの生家にあったリンゴの木は、接ぎ木により各国の科学機関に分譲されているが、その一つ。
もみじ並木の先にに平瀬作五郎のイチョウ精子発見記念樹。いつも散り急ぐ。
旧養生所の井戸。ここの医師、小川笙船は赤ひげ先生のモデルになった。青木昆陽の甘藷試作跡もこの付近。薬用植物園もある。
ここから山道を下り、日本庭園に出る途中、メグスリノキの紅葉。なかなかみられない樹種。大船の眼医者さんの前にも植わっているが、紅葉はまだ。こちらは見事な紅葉。
山を下りて、日本庭園に出る。第5代将軍徳川綱吉の幼時の居邸であった白山御殿の庭園に由来する。自然の地形をたくみに利用しており、おとなしい石組みや地割りのなかにすぐれた技術がうかがわれ、江戸時代の代表的な庭園の一つであるといわれている。(案内より)どうだんつつじの紅葉がきれい。
旧東京医学校本館(重要文化財)がここに移設されている。
ここから、メタセコイア林を目指す。途中でニッサボクの紅葉。日本では馴染みの薄い樹木だが、欧米では公園木としてよく 植えられるという。世界三大紅葉樹の一つとも言われる。
少し先を行くと、ラクウショウがいくつも。
根元に気根。
紅葉しない常緑のメキシコラクウショウは珍しい。新宿御苑にもない。
近くにユリノキの大木が。今まで気づかなかった。もみじは終わり。ひねくれていて、姿の美しい新宿御苑の巨樹には敵わない(笑)。
池もある。
小さな神社も。
そして終盤のハイライト、メタセコイアの林。正面玄関の原木の挿し木で育った。
そして、ゴールはイチョウの大木。
今年も、すばらしい小石川植物園のもみじいろいろでした。次回は桜の頃に。
それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!