気ままに

大船での気ままな生活日誌

霊気を彫り出す彫刻家・大森暁生展

2023-07-02 11:12:42 | Weblog

おはようございます。

先日、横浜のそごうで家内と食事をしたあと、そごう美術館で”霊気を彫り出す彫刻家・大森暁生展を見てきた。

大森暁生は1971年生まれで、愛知県立芸術大学で彫刻を専攻後、彫刻家・籔内佐斗司のアシスタントを務めた。籔内佐斗司といえば、平安遷都1300年事業のマスコット、せんとくん(鹿の角の生えた童子)でよく知られている。

大森暁生も、実在する生きものから架空の生きものまでをモチーフにしたものが多い。それも霊気を感じさせる彫刻である。大事なのは、作品が生きていて、”気配”を帯びること、と作者はいう。

たとえば、”月夜のテーブル”。ピューマの夜の食事。一瞬、本物かと思うほど。

大事なのは、作品が生きていて、気配を帯びること

これがどの作品にも通じるテーマである。

死に生ける獣 バビルサは曲がりながら眼の前方に至る犬歯は、老齢個体では先端が頭部に達し、突き刺さるように見える。 そのため、”自分の死を見つめる動物”と呼ばれる。

森神  雄ゴリラ

クローズアップフェイス(笑)

ぬけない棘のエレファント

棘の刺さった動物が多い。

ぬけない棘の狼

棘の冠

こんな作者の言葉も。たしかに芸術作品の評価はむづかしい。政治も文学も科学も同じでしょうか。その点、スポーツの世界ははっきりしている。

翼霊 ”背中の羽を感じる感覚” 作者もそういう感覚をもつのかも。

翼霊

不死の華

こんな可愛い子犬も

カラスの舟は昇華する

鮎の舟は消化する。彫刻ではありません。昼食の鮎の塩焼きです。

アオガエルと蛍 お豆の彫刻

とても面白い彫刻展でした。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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4 コメント

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心の交叉は (アナザン・スター)
2023-07-02 11:21:10
こんんちは。

作者は存じていませんが、気迫は伝わります。

わたくしが、枇杷葉に籠める想いにも似て。
不思議なご縁かもですが、気が交叉するのは、視えること・感じること、第六感です。
年齢も性別に捉われず、心の中を行きかうのです。

作品を観ていて、写真だけではない魂に触れているようです。

ありがとうございます。
返信する
Unknown (小父さんA)
2023-07-02 15:46:39
>大事なのは、作品が生きていて、”気配”を帯びること

ピューマの動きを感じます。
口に咥えているのは獣の肉でしょうか?

バビルサを画像検索してみました。
いやはや、こんな”自分の死を見つめる動物”を初めて見て驚いています。

何だか哲学みたいな雰囲気が全体に漂っている気もします。

>翼霊
  ↓
http://akioohmori.com/works/%E7%BF%BC%E9%9C%8A/

後ろ姿も含めて霊気そのもののようです。

有難うございました。
返信する
アナザン・スターさま (marbo)
2023-07-02 18:45:44
楽しんでいただいたようでうれしいです。作者さんとは気が合いそうですね。”気配を帯びる”作品はアナザンさん好みでしょうか。

この作者はぼくも初めてですが、面白く鑑賞しました。
返信する
小父さんAさま (marbo)
2023-07-02 18:58:41
大森暁生展、楽しん頂いたようで、うれしく思います。

バビルサはぼくも初めて知りました。こんな動物もいるのですね。翼霊の後ろ姿、ありがとうございます。会場では背中は見られませんでした。たしかに霊気を感じますね。
返信する

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