気ままに

大船での気ままな生活日誌

スサノヲの到来/いのち、いかり、いのり

2015-09-17 06:03:39 | Weblog

松濤美術館で開催されている”スサノヲの到来”。もうそろそろ閉幕となるが、ぼくが行ったのは8月23日。そのときは渋谷の美術館巡りをしていて、ブンカムラミュージアムの”エリック・サティとその時代展”もみているが、これはすでに閉幕してしまっている。どちらも感想文はまだで、とにかくメモ書きでもいいから、記録として残しておこうと思う。

古事記は意外と面白いと、いろんな方が現代文訳されているが、まだ読んではいない。先日、図書館で石森正太郎の”古事記/漫画日本の古典”に目を通してみた。それによれば、スサノヲは暴れんぼうであったり、子供のようなところもあったり、英雄的な面もあれば、日本初の和歌を詠んだりする文化的な一面もある。要するに多面性をもつ、かみさまなのである。

本展ではスサノヲをキーワードに、縄文時代から始まって、芭蕉、西行、円空など、そして、平田篤胤、熊楠など近代の巨人たちの紹介、またスサノヲを描いた作品、さらには現代美術への伝搬等、150点を超す展示品が、以下の章だてで所狭しと並べられている。

序章:日本神話と縄文の神々
第1章:神話のなかのスサノヲ
第2章:スサノヲの変容
第3章:うたとスサノヲ
第4章:マレビトたちの祈りとうた
第5章:平田篤胤
第6章:スサノヲを生きた人々ー清らかないかり
第7章:スサノヲの予感

序章では、縄文時代中期の土器や土偶そして石棒などが展示されている。スサノヲがあやめたオホゲツヒメの元から五穀が生まれたので、こうした農耕に繋がったという意味づけのようだ。

第1章に入ると、スサノヲを描いた作品がいくつも。月岡芳年の木版多色摺、平沢定人の油彩画、手銭官三郎の古面、大野明山の神像など。ここでスサノヲの視覚的イメージがつかめる。

第2章では、スサノヲの変容に焦点が合わされる。スサノヲの役割をツクヨミ(月読)が果たしたり、牛頭大王にも変容した。青面金剛像も月読尊像と共に、ここに現れる。

第3章では古今和歌集など、第4章では和歌も詠み、あちこち漂泊したスサノヲのような、放浪の円空さんや芭蕉が登場。また、西行物語絵巻もと、多彩な展示品がつづく。第5章では本居宣長の”古事記伝”からはじまり、復古神道の大成者、平田篤胤が登場。

そして、ぼくがある意味、一番興味をもったのが、第6章:スサノヲを生きた人々/清らかないかり。ここになんと、南方熊楠、折口信夫そして田中正造が現れたのだ。心にスサノヲの清らかな怒りをもつ3人。なるほど、うまい選択。熊楠は明治の神仏合祀に激しく抵抗した。自分の専門の植物や粘菌の宝庫でもある、鎮守の森が破壊されるのを許すことができなかった。これが全国的な運動となり、環境破壊がずいぶん軽減された。熊楠の日記やロンドン戯画、菌類彩色図譜などが展示されている。

折口信夫は、”公腹が立つ” ”すさのをぞ怒りつつ国を成しけるものを” ”神の怒りを我が怒りとして保ちたい”と、ぼくのメモ書きある。”すさのを詩稿”、書などが展示されている。そして田中正造。”真の文明ハ山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さゞるべし”。この文章の書かれた日記、演説草稿、など。そうそう、遺品として小石も。私財をすべて鉱毒反対運動などに使い果たして、死去したときには、ずた袋1つで、中身は、新約聖書、鼻紙と趣味の小石3個だけだったという。

そして、”スサノヲ”は、最終章の現代美術へと伝搬して、本展を締めくくる。とても、面白い展覧会だった。



この方もスサノヲの末裔かもしれない(笑)。岡本太郎。井の頭線渋谷駅前の巨大壁画”明日の 神話”

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東慶寺 初秋の趣き

2015-09-16 06:29:18 | Weblog

おはようございます。ごきげんいかがでしょうか。

9月も半ば、東慶寺は一週間ほど前とはうってかわって初秋の趣きに。

彼岸花が見頃に。前日の英勝寺では一株だけだったのに、ここでは、何十株も。期待していなかっただけに、嬉しさ百倍!

白はひとつ、女王さまのように。

ホトトギスもかなりの数ありますが、だいぶ花をつけていました。

さくらたでも花盛り




おおけたで


みずひきそう

秋海棠

も咲き始め

コスモスも一気に花が増えました

野葡萄も色づき始めたし(一部だけですよ)、東慶寺は、もう、すっかり初秋の趣きに。

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白鵬休場 嘉風、連日の金星 秋場所3日目

2015-09-15 21:42:13 | Weblog

こんばんわ。秋場所3日目は大変なことになりましたね。

まず、一つ目は、白鵬が8年前に横綱になって以来、はじめての休場となったこと。そして、二つ目は、前日に白鵬から金星を奪った嘉風が、鶴竜を破り、連日の金星を獲得したこと。

白鵬休場!膝の故障で4週間の加療が必要とのこと。

白鵬のいない本場所なんて、まるで、気の抜けたビールみたいだけど、前向きに考えよう。この事態で、わが稀勢の里の初優勝の期待が一気に高まった。

その稀勢の里、今日も、危なげなく佐田の富士を寄りきり、3連勝。今場所は落ち着いた相撲を取っている。

もう一人の優勝候補、大関、照ノ富士も大相撲の末、大砂嵐を下し、3連勝。

稀勢、照と並ぶ三強の一人、鶴竜。今日の相手は、前日、白鵬を破り、休場に追い込んだ嘉風。連日の金星はないだろうと思っていたが、鶴竜は一方的に嘉風に攻められ、完敗。嘉風は、たぶん何十年か振りの(と、思ったら昨年の名古屋場所で大砂嵐が達成していた)、連日の金星奪取の快挙!おめでとうござんす。

実は、嘉風関とは、今年のこどもの日に、上野公園で出会い、写真を撮らせていただいた。そのときに、図々しくも、稀勢関の初優勝の援護射撃のお願いもしておいた(汗)。ちゃんと、覚えておいて下さった。ありがとうござんす、嘉風関。お礼に、勝ち越し、殊勲賞獲得で、三役昇進を祈念いたしやす。ただし、稀勢関だけにはお手柔らかに(すでに、初日で負けてくれている)。照は、(手も足もでない)てるてる坊主にして土俵の外に放り投げて下され。対戦は、明日、4日目でんがな。

稀勢関、今場所を逃したら、もう優勝はないですよ!がんばって下され!でも、こんなこと言うと、プレッシャーに弱い稀勢関には逆効果かな。ともかく、関脇陣も好調だし、秋場所の優勝争いは面白くなりましたね。わくわくどきどき。

 

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平松礼二/森口邦彦展 MOA美術館

2015-09-15 10:26:14 | Weblog

熱海に行ったときには必ず立ち寄るMOA美術館。そこでは、平松礼二・森口邦彦展が開催されていた。

平松礼二の作品は、ぼくがよく行く、箱根の成川美術館にしばしば登場するし、湯河原の平松礼二美術館も訪ねたこともある。独特の華やかな色彩の装飾的絵画で、モネのオマージュ作品や富士山などが有名である。一目ぼれではなかったが、だんだんよくなる法華の太鼓で(笑)、今は大好き。

モネの池の四季が描かれる。春は桜の花筏、夏は睡蓮の花、秋は紅葉が水面に浮かぶ、冬は雪の睡蓮池。うっとりする夢の景色。

モネの池・春彩

モネの池四季彩夢

平松の言葉があった。水墨が一番精神性が高いものと云われるが、多色を極めた様式美、装飾性の方が逆に精神性が高いと思う

日本の祈り花は咲く(4曲1双) 東北大震災のあとに制作。祈るような気持ちで描いた。日本の象徴、富士山は沈まない、そこには花が咲くのだと。


平松礼二と森口邦彦は共に、昭和16年生まれ。これからは、ジャポニズム、フランスの美術を教科書にするのではなく、それらをつくった琳派、浮世絵など江戸期の芸術を教科書にしたいと、平松。

さて、森口は、平松と共に、今年の梅花の季節に、ここで開催された、(光琳の二大国宝屏風、紅白梅図と燕子花図が並ぶという)世紀の展覧会”光琳アート”にも出展していた。その一つが友禅訪問着 ”白地位相割り付け文 実り” で、平成25年4月から、この文様が三越のショッピングバッグに採用された。

この展覧会では、それは展示されていなかったが、うつくしいモダンな意匠の友禅訪問着がいくつも並んでいる。彼はこんな言葉を残している。私は人間がつくりだした芸術の中で音楽が一番だと思う。友禅はそれに近いものだと思っている。友禅を所有して、着ていただくことで、制作者のメッセージが伝わり、喜びとして共用できるという高等な造形物だと思う

千花(左)と黄唐茶格子文(右)

渓流

常設展はいつみてもすごいし、とても、楽しい展覧会だった。

常設展から

重文 色絵金銀菱重茶碗 (野々村仁清)


青磁大壺 (南宋・郊壇官窯) 汝窯の青磁のようなうつくしい青、そして細かい貫入。好きになりそう。

MOA美術館

空と海と初島と


 

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大相撲秋場所・星取り予想 白鵬、初日黒星で混戦期待

2015-09-14 08:40:11 | Weblog

わくわくどきどきの楽しい二週間が始まりました。大相撲秋場所。恒例の(笑)、初日の相撲をみての、今場所の優勝力士と前頭三枚目以上の力士の星取り予想をしたいと思います。

初日の相撲は理想的な展開となった。稀勢の里、照ノ富士ら4大関が勝ち進み、横綱、鶴竜も危なげなく勝ち、このまま進むかと思われたが、結びの一番で大波乱がおきた。隠岐の海が、戦前に、白鵬に引かせるような相撲をとれば勝機があると語った、その通りの相撲で、なんと白鵬に土をつけた!北の富士さんの喜びようったら(爆)!ほんとうに、よくやった隠岐の海。

これで、頭ひとつ抜けている白鵬にハンディーをつけることができ、横一線に4強が並んだ。白鵬、稀勢の里、照ノ富士、鶴竜。それでも、白鵬の優位は動かない。でも、なんとか稀勢の里に初優勝させたい。そのためには、10日目まで、下位力士に、せいぜい一つだけ星を落とし、11日目の白鵬戦を1敗同士で迎える。ここが関ヶ原。この坂を越えたなら、幸せがまっている!稀なる勢いで、照ノ富士、鶴竜も連覇できる。しかし、豪栄道か琴将菊のどちらかには負け、13勝2敗。でも、この星なら優勝可能!

白鵬は稀勢に負けるほか、豪栄道の逆転首投げに屈し、3敗。照ノ富士は、白鵬、稀勢、栃煌山に負け3敗、鶴竜は、白鵬、稀勢、照ノ富士に負け、さらに関脇にも不覚、4敗。

一方、下位力士では、遠藤、逸ノ城が、10勝以上と健闘するが、稀勢の里の13勝には及ばない。これで、稀勢の里の念願の初優勝が決まる!どうだ!ちょっと、ムシが良すぎる予想だろうか。

ぼくが国技館に観戦に行く5日目にも勝ち、この時点で5連勝であって欲しい!さすれば、夢も叶う!がんばれ稀勢の里!

。。。。。

以下、上位陣総当たりの前頭三枚目以上の個々の力士の星取り予想です。果たしてぼくの予想成績はどうなるか。千秋楽に自己評価したいと思います。

稀勢の里13勝2敗(初優勝)、白鵬12勝3敗、照ノ富士12勝3敗、鶴竜11勝4敗、豪栄道8勝7敗、琴奨菊8勝7敗、妙義龍8勝7敗、高安8勝7敗、栃煌山7勝8敗、佐田の海7勝8敗、隠岐の海6勝9敗、碧山6勝9敗、栃ノ心5勝10敗、嘉風5勝10敗、大砂嵐4勝11敗、佐田の富士3勝12敗

参考
逸ノ城10勝5敗
遠藤11勝4敗 

。。。。。

初日の相撲

白鵬に土

茫然白鵬

稀勢、無難なスタート

遠藤、大勝ちへ一歩



 

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熱海で初彼岸花

2015-09-13 08:25:01 | Weblog

おはようございます。二泊の温泉旅行から帰ってきました。まずのご報告は、今年の初彼岸花を熱海でみたこと。旅行の前日に、鎌倉の大巧寺で白花の彼岸花を初見していますが、赤花のはまだだったのです。

先ず、往きの踊り子号の車窓から、熱海駅近くの道端に彼岸花を目視!これが第一号となったが、撮影不能。そして、撮影可能な彼岸花一号は、その翌日、熱海港に向かう道、サンビーチ脇でいくつか見ることができた。おまけに黄色いのも。

まず、サンビーチ付近の黄色の彼岸花

サンビーチ。今はもう秋、誰もいない海。

そして、とうとう、初彼岸花!

さて、それからというものは・・・海を渡った初島では一つもみつからず、次に目にするのは、その翌日、熱海城の先のアカオハーブ&ローズガーデンまで待たねばならなかった。

アカオハーブ&ローズガーデン 広大な敷地でびっくり。山の斜面にバラやハーブ園が。秋バラはまだ。

このハーブ園の手前の薮に、彼岸花を見つける!蕾のものが多いが、このように咲いているものがいくつか。

いつもは、鎌倉で初彼岸花を観察するのに、今年はなんと熱海で!熱海がぼくを呼んでいる(笑)。梅、熱海桜、ジャカランダと、何度も足を運んでいるからね。ご褒美をくれたのでしょうか。

さて、今日は、鎌倉で初彼岸花をみつけに行こうかな。

。。。。。

そうそう、こんな熱海での初見もありました。

大きな虹。真鶴半島から初島までかかる大型の虹。すぐ消えてしまいましたが。なんとか、写真で見えるでしょうか。

初島へかかる虹

真鶴半島へかかる虹

熱海の海上の日の出も。家内は露天風呂からみた。初日の出を露天風呂から一度、みてみたい。

MOA美術館やトリックアート迷宮館なども見学してきましたので、のちほど報告します。

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再興第100回 院展

2015-09-12 05:39:26 | Weblog

おはようございます。熱海二拍目、そこからのスマホ投稿です。

院展がもう100回を迎えるという。是非、9月1日の初日に行こうと思っていたが、他の用事と重なり、二日目となった。いつもは、いきなり、感想文に入っていくが、今回は区切りの年なので、主催者のご挨拶をまず載せませう。

「院展」の名で親しまれている日本美術院は、明治31年(1898年)、東京美術学校長を退任した岡倉天心の指導のもと創設された日本画の研究団体です。天心の没後、大正3年(1914年)、横山大観らによって再興、以後一世紀に渡り近代日本画の発展に大きく寄与してきた「院展」は、今年再興第100回展を迎えます。本展では、日本美術院同人をはじめ、招待・無鑑査を含む入選作を合わせた計105点を一堂に展覧すると共に、再興第100回を記念し、再興第39回から本展までの全作品集表紙絵計62点を特別展示いたします。

第一室に同人の作品が12点ほど並ぶ。大御所だけあって、見応えのある作品ばかり。作品の脇に画家のコメントも載せられている。100歳を超えられた郷倉和子の作品は”宙と共に”。100回院展になんとか出展できて、うれしいというコメントが。たしか片岡球子も100歳で出展されていた。若い時からのフアンであった、後藤純男もいいお年になられているはず(ぼくもいい年だから)。キャンバスは小さくなっていたが、お得意の寺社、”緑映大和”で元気いっぱい。

同人の作品は、三部屋に分かれていて、田淵俊夫の”渦潮”手塚雄二の”不忍”は7室に展示されている。図録は買わない主義なので(笑)、絵ハガキになっている同人の作品を3枚ほど買う。

西田俊英 森の住人 巨大な樹木が生い茂る太古の森をさまよい、洞窟に。そこから覗いた風景。

梅原幸雄 夕桜 奈良、仏隆寺の望月桜、900年の樹齢。恋人に会いにいくように、二年間、通ったという。美人は桜の精かも。

高橋天山 雪月花 永年描いてみたかったテーマだという。もっと増えてほしい、こうゆう絵。

同人以外の作品でも、風景画、人物画で惹かれるものがいっぱいあった。院展の展示会場は、まるで森のよう。一つひとつの作品が、人工ではなく、自然に生えてきた木のよう。だから森の中をさまよっているような、とてもいい気分。
石村雅幸(無鑑査)道守、大樹を描き続ける画家。今年はスタジーの命を描く。手中道子は葉月の森、雑木林の光がうつくしい。

素晴らしい展覧会だった。

あの日は上野動物園にも行った。動物だけでなく、木々の風景もよかった。

 

 

 

 

 

 

 

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国宝・曜変天目茶碗と日本の美/藤田美術館

2015-09-11 05:56:54 | Weblog

おはようございます。旅先、熱海からのスマホ投稿です。旅行中、溜まっている展覧会関係を片付けたいと思います(笑)。

先日の、”このブログの人気記事”欄で、”藤田美術館60周年特別展/序章”がベスト10入りしていた。これは去年の三月、大相撲大阪場所見学を兼ねて、藤田美術館を訪ねたときの記事である。これをみて、サントリー美術館で開催されている”国宝・曜変天目茶碗と日本の美/藤田美術館”の記事を載せていないことを思い出して、早速、書き始めている。これでは、泥縄ブログといわれても仕方がない(汗)。あのときの展示もすごかったが、今回も同様に素晴らしいラインナップだ。比較しながら、書き留めておこう。なお、以下の写真の多くは、そのときの、あるいはそれ以前に訪ねたときのブログ記事の写真の使い回しです(笑)。

まず、国宝・曜変天目茶碗。これはどちらの展覧会でも、ちらしを飾る名品。世界で三椀(いずれも日本で国宝)しかないという。
展覧会後半に展示されている。みな、舐めまわすように、上から下から、横からと眺めている。開幕直後だったから、空いていて、ゆっくりとみることができた。月並みな表現だけど、星空を眺めているような、と言ったらよいか、いつみても素晴らしい。いつの日か、曜変天目、三椀を並べて、みてみたいもの!

国宝・曜変天目茶碗

この椀は、第4章の茶道具収集への情熱で展示されているが、三つの重文茶碗も並んでいる。菊花天目茶碗、御所丸黒刷毛茶碗・銘夕陽、そして白縁油滴天目茶碗。

白縁油滴天目茶碗

また、傳三郎が亡くなる10日前にやっと手に入れたという、彼が終生憧れていたという名品も両展覧会に出展されていた。

交趾大亀香合

では、はじめにもどって、第1章 傳三郎と廃仏毀釈。傳三郎も20代後半、萩で明治維新を迎える。その後、大阪に出て、事業に成功し、関西屈指の実業家になる。明治政府の廃仏毀釈政策に文化遺産の喪失に危機感をもった傳三郎は、薬師寺伝来の”大般若経”や快慶作、地蔵菩薩立像などを手に入れる。はじめの部屋の入り口近くに、いかにも神々しい地蔵菩薩が迎えてくれる。そして奥の棚には国宝・大般若経が。

重要文化財・地蔵菩薩立像(快慶作) 

国宝・大般若経387巻内二巻

第2章 国風文化へのまなざし
傳三郎の眼は、遣唐使廃止頃から芽生えた日本独特の国風文化にそそがれる。中世の和様の書や絵巻の名品がそれである。

国宝 紫式部日記絵詞

国宝・玄奘三蔵絵

国宝 仏功徳蒔絵経箱

第3章 傳三郎と数寄文化
明治維新以来、すたれかけていた茶の湯を、仲間と共に復興させ、数寄(すき)文化を流行らせた。傳三郎自身もも武者小路千家と表千家に学んだ。ここでは、茶室や床の間に懸けた墨蹟や宋元画、水墨画などが展示されている。

第5章 天下の趣味人
昭和20年の大阪大空襲で大阪の邸宅、庭園のほとんどが焼失してしまったが、蔵だけが焼け残った。その蔵が現在の藤田美術館の展示室となった。傳三郎は、天下の趣味人で、邸内に能舞台までつくり、家族と共に楽しんだという。そのため、藤田家のコレクションには能装束や面、そして、同時代の日本画家、竹内栖鳳の作品まで、蒐集は多岐に渡った。

大獅子図(竹内栖鳳)

藤田美術館

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音楽な一日

2015-09-10 06:34:04 | Weblog

おはようございます。ほんとは、旅先の信州からの投稿の予定だったのですが・・・自宅からです。実は、昨日、新宿駅からあずさ号に乗って行くつもりが、あずさが台風の影響で運行中止。夕方頃には復旧するだろうということでしたが、そんなに辛抱強くない我々。もうやぁめた、と帰宅してしまった次第。でも。今日から、またどこかへ出掛けるつもり。気まま人生はいいね。

さて、今朝のブログ記事は、一昨日の、オンガクな一日の話。

午前中は、近くの女子大で音楽史公開講座受講。講演の前半はベートーベンの交友関係とか人生哲学についての面白い話。たとえば、女性関係がお盛んだったことなど(笑)。ベートーベンの言葉もいくつか紹介された。憎しみは、憎んだ人自身の上にふりかかってくる。またこんなのも。どんな人に対しても、彼が軽蔑に値するにせよ、決してそれをあらわにするな。どこで世話になるか分からぬから。なるほど。そして、後半は大スクリーンの映像で、ベートーベンのピアノ協奏曲第5番”皇帝”の第1楽章と第3楽章を聞く。ウイーンフィルの演奏で、指揮者はバーンスタイン(1918-1990)という豪華版。この曲名は、ピアノ協奏曲の中で、一番堂々として、まるで”皇帝”のようだと、あとの人がつけたようだ。

そして、夕方からは、近くの大ホールで”思い出の映画音楽コンサート”。家内と一緒。懐かしの名画の一部がスクリーンに映しだされ、そのあと、ボブ佐久間指揮によるジャパンプレミアムオーケストラによる映画音楽の演奏。

我々の世代では、ぼくのようなオンチでも、誰もが知っている名曲ばかり。みんな、青春時代を思い出したりしているのか、うっとりした顔と顔。ほら、映画の題名をみただけで、もう、あのメロディーが浮かぶあなたはいいお年頃(爆)。

第一幕
タラのテーマ(風と共に去りぬ)
アズ・タイム・ゴーズ・バイ(カサブランカ)
シンギン・イン・ザ・レイン (雨に唄えば)
シャレード
ナイト&デイ(夜も昼も)
ムーラン・ルージュ(赤い風車)
野生のエルザ
ゴッドファーザー
ロミオとジュリエット
太陽がいっぱい

第二幕はアニメが中心。
アナと雪の女王、白雪姫、バンビ、不思議な国のアリス、星に願いを(ピノキオ)。

そして、シンドラーのリストにつづいて、エンニオ・モリコーネ作曲のマカロニウエスタン、夕陽のガンマンと荒野の用心棒。そして、フィナーレはタイタニック・メロディー、作曲はジェイムス・ホーナー。この6月、自家用飛行機事故で亡くなられたとのことで、追悼演奏。

アンコール曲は”ムーンリバー”。

オーケストラで聞くと、いいですね。どれも良かったけど。ぼくのベスト3をあえて挙げれば、ゴッドファーザー、夕陽のガンマン、太陽がいっぱい、かな。

オンガクな楽しい一日だった。さて、今日はどこへいく、さすらいのガンマン夫妻

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おんめさまの紫式部 ”紫満開へ”  

2015-09-09 08:33:57 | Weblog

おんめさま(大巧寺)の境内の紫式部について、花の時期からはじまって、それらが実となり、その色づきの進行状況をときどき報告してきました。そして、いよいよ、ほとんどすべての実が紫色となりましたので、”紫満開”宣言をしたいと思います。 これで、一段落、紫式部のおっかけは一旦終了とします。

次は彼岸花のおっかけです。実は、昨日の雨の中の散歩の目的は、”初彼岸花”を探すことでした。ところが、鎌倉駅についたら、土砂降りの雨!彼岸花の名所、英勝寺をあきらめて、駅前の大巧寺に入ったのです。そういえば、ここにも、彼岸花が少しはあったはず、と目を皿のようにして見廻すと、ありました!白い彼岸花が咲き始めていました。とりあえず、”白”ですが、2015年9月8日、初彼岸花とします!前日、円覚寺でつぼみの(赤の)彼岸花をみています。赤の初見はいつになるか。でも、今日から旅に出るので、しばらく、空いてしまうナ。

では、紫式部の”紫満開”の図。

2015年初白彼岸花

姫りんごも”満開”

白のシュウメイギクも大分、咲いてきた。

三,四日、信州で遊んできます。ちょっと天気が心配ですが、晴れ女がついているから、大丈夫!あずさも止まっていないようだし、まずは出発!旅先からも、毎日、更新しますので、どうぞお立ち寄りください。では、行ってきます。

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