こんばんわ。今日はめったにない、いい一日だった。上野でふたつの美術展をみて、上野駅に隣接している居酒屋に向かう途中、大きな満月(天文台報告では明日だが)が東の空からのぼってくるのが見えた。こんなきれいな満月をみるのは久し振り。いつも雲に隠れてばかりだもの。
それも、なんと、スカイツリーとツーショット。これは、生まれてはじめてかもしれない。
いつもなら、居酒屋で飲んで、そのまますぐ、電車に乗って、帰宅するのだが、今日は午後7時から東博で野外シネマがある。今、話題のアニメ映画”君の名は”の新海監督の初期作品”秒速5メートル”が上映されるのだ。これを見逃すわけにはいかない、外はこんなに素晴らしい満月なのに、すっぽかっしたらばちが当たる。生ビールと冷酒をいただいて、外に出ると、満月はもう少し天を上り、こうこうと輝いていた。さきほど観たばかりの、西美のクラナーハが、秋の月と並んでいた。
ロダンの地獄の門と月。
科博のシロナガスクジラと月。
東博のシネマスクリーンの前は5000人も若者たちで埋まっていた。ひとりだけ場違いな男がいたようだ(汗)。
一時間ほどのアニメ映画だったが、新海監督が”君の名は”は、ぼくのこれまでの仕事の集大成だと言っていたが、なるほどと思った。少年、少女の”初恋物語”だが、良く似た状況設定だった。なお、題名の”秒速5メートル”とは桜の花びらは舞い落ちる速度だそうだ。
映画そのものよりも、こうゆう夜の野外ステージで大勢の人と一緒に観たかった。ぼくらの子供時代がそうだったからね。学校の運動場に幕を張ってね。なつかしくて、なつかしくて・・・
東博では平安の秘仏展もみたし、めったにない、いい一日でしたよ。ありがとう、お月さま。
それではおやすみなさい。いい夢を。
(ルーベンスの眠る二人の子供)