気ままに

大船での気ままな生活日誌

上野で秋の満月

2016-10-15 23:55:44 | Weblog

こんばんわ。今日はめったにない、いい一日だった。上野でふたつの美術展をみて、上野駅に隣接している居酒屋に向かう途中、大きな満月(天文台報告では明日だが)が東の空からのぼってくるのが見えた。こんなきれいな満月をみるのは久し振り。いつも雲に隠れてばかりだもの。

それも、なんと、スカイツリーとツーショット。これは、生まれてはじめてかもしれない。

いつもなら、居酒屋で飲んで、そのまますぐ、電車に乗って、帰宅するのだが、今日は午後7時から東博で野外シネマがある。今、話題のアニメ映画”君の名は”の新海監督の初期作品”秒速5メートル”が上映されるのだ。これを見逃すわけにはいかない、外はこんなに素晴らしい満月なのに、すっぽかっしたらばちが当たる。生ビールと冷酒をいただいて、外に出ると、満月はもう少し天を上り、こうこうと輝いていた。さきほど観たばかりの、西美のクラナーハが、秋の月と並んでいた。

ロダンの地獄の門と月。

科博のシロナガスクジラと月。

東博のシネマスクリーンの前は5000人も若者たちで埋まっていた。ひとりだけ場違いな男がいたようだ(汗)。

一時間ほどのアニメ映画だったが、新海監督が”君の名は”は、ぼくのこれまでの仕事の集大成だと言っていたが、なるほどと思った。少年、少女の”初恋物語”だが、良く似た状況設定だった。なお、題名の”秒速5メートル”とは桜の花びらは舞い落ちる速度だそうだ。

映画そのものよりも、こうゆう夜の野外ステージで大勢の人と一緒に観たかった。ぼくらの子供時代がそうだったからね。学校の運動場に幕を張ってね。なつかしくて、なつかしくて・・・

東博では平安の秘仏展もみたし、めったにない、いい一日でしたよ。ありがとう、お月さま。

それではおやすみなさい。いい夢を。

(ルーベンスの眠る二人の子供)

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あの素晴らしい基一展をもう一度

2016-10-15 09:10:10 | Weblog

おはようございます。

あの名曲の題名に倣って”あの素晴らしい基一展をもう一度”(笑)。前期にも行っているが、そのときは、お目当ての三点セットのうち、朝顔図屏風しか展示されていなかった。だから、是非、後期にはせ参じ、三点セットを同時に見る!と、心に決めていた。それを昨日、決行したのだ。

できれば、朝顔図を含め3点を同室で眺められれば最高だったが、そうはいかなかった。でも、あとの二つ、夏秋渓流図屏風と風神雷神図襖が並んで展示されていてうれしかった。前者は根津美術館所蔵で何度も見ているが、後者は今回がはじめて。ふたつの基一の名品を前の椅子に座ってゆっくりと眺めさせてもらった。

夏秋渓流図屏風(根津美術館蔵) 春の山百合、秋の桜葉の紅葉とぼくのすきなものが描かれている

風神雷神図襖(東京富士美術館蔵)宗達、光琳、抱一は屏風だが、基一は襖。

そして、あの素晴らしい朝顔をもう一度。これは、もう、たぶん一生、みられないかも。

朝顔図屏風(米国・メトロポリタン美術館蔵)

これで思い残すことはない(爆)。大満足の展覧会だった。

では、みなさん、今日も、一日一生、お元気で!

 

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新宿御苑の十月

2016-10-14 22:20:40 | Weblog

こんばんわ。

今日は充実した一日だった。朝早くから活動。山種美術館で御舟展。そのあと、六本木へ出て、サントリー美術館で二度目の鈴木基一展。ミッドタウンでお昼を食べて新宿御苑へ。まずは、御舟の前に御苑のご報告を。

御苑の十月。

ハナノキ前の十月桜が花盛り。





近くの子福桜は咲き始め。

つわぶきが咲き始め

たいわんほととぎすは花盛り

秋薔薇

プラタナスの並木

ラクショウ

菊花展の準備がはじまっていた


御苑の秋はすすんでいた

秋の月

では、おやすみなさい。

まだ、眠れない方にはお夜食を。ぼくのランチです。

いい夢を。
 

 

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安岡章太郎展

2016-10-14 08:30:00 | Weblog

おはようございます。

横浜山手の神奈川近代文学館で安岡章太郎展がはじまったようなので、早速、覗いてきた。ぼくは、彼の小説はほとんど読んでいないけれど、”軽薄のすすめ”などの随筆集が結構、好き。

入館すると、大画面のビデオスクリーンに映る、安岡章太郎さんの、いかにも人柄のよさそうな顔が迎えてくれた。詩人の谷川俊太郎氏との対談の番組。先だって、三島に行ったときに谷川俊太郎展をみてきたばかりなので(本ブログでは未発表)驚いた。自分の作品の朗読というのは、なんだか恥ずかしい、谷川さんが言っていたように、昔の作品は、排泄物、うんちみたいなもんだからね、なんて言っていた(笑)。

サブテーマが”私から歴史へ”ということで、はじめは安岡の私生活の紹介がある。1920年、高知市帯屋町で生まれ、父が陸軍獣医だったこともあり、転勤が多く、千葉、東京、そして5歳のときには現ソウルへ。戦後は弘前に移り、小学5年生から都内の青山などに住んだ。学校がきらいで、登校途中、青山墓地に行ってしまい、そこで過ごしたことも多かったという。ずっと劣等生で、旧制高校の入試も落第ばかりで数年浪人、ようやく慶応の予科に入ったものの、1944年、学徒動員で満州へ。途中、病気して帰国、と、ぱっとしない青春時代をおくってきた。

戦後、三田文学などで小説をぼちぼち書き始めていたが、1953年、33歳でようやく芽が出た。”悪い仲間/陰気な愉しみ”により芥川賞を受賞。そして、彼の仲間、吉行淳之介、遠藤周作らも次々、芥川賞をとり、”第三の新人”と注目された。吉行とは生涯の友で書簡なども展示されている。

ロックフェラー財団のファンドでテネシー州のナッシュビルに留学した。そのとき、黒人が映画館にも入れないような人種差別を目撃し、関心をもつ。”ルーツ”(アレックス・ヘイリー著)の翻訳もする。その後、小林秀雄とロシア見聞をしたり、世界各地を廻っている。カメラも趣味のようで、そのときの写真も展示されている。

永井荷風の濹東綺譚を病床中に読み、とくに結びの文章が心に沁みたという、荷風フアン。また心筋梗塞で死にそうになった入院中には、中里介山の大菩薩峠を読破したそうだ。そして、退院後、”果てもない道中記”を著わし、大菩薩峠を論じた。転んでもただでは起きない(笑)。

歴史物も書いた。自分の先祖が土佐藩の郷士であることを知り、詳しく調査し、”流離譚”を著わす。NHKでやってるファミリー・ヒストリーですね(笑)。そして、膨大な数のエッセーも書きつづる。軽妙ながら、深いところ突く文章にフアンも多い。

安岡が晩年、キリスト教の洗礼を受けたとは知らなかった。そのときの写真があって親代わりの遠藤周作が横に立っていた。大病したりして、大いなるもの庇護を受けたかったようだ。

今年も、惜しくもノーベル賞を逃した、村上春樹さんの寄稿文が最後を飾る。デビューした年齢がお互いに30歳ぐらいと近いが、初期の安岡作品はほんとに上手だなあ、と舌を巻く。文章にキレがあり、実に生き生きしていると。それに較べると、自分のはサクブンみたいなものだと安岡さんに言うと、サクブンを書くのだってむづかしいよ、と応えたという。

エッセイだけではなく、こんどは小説も読んでみたくなった展覧会であった。


それでは、みなさん、今日も一日、”風に吹かれて”、お元気で!ぼくは都内へ!

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港のみえる丘公園 アメジストセージなど花盛り

2016-10-13 21:24:41 | Weblog

こんばんわ。港の見える丘公園が花盛りです。なんってたって、紫色のアメジストセージ(サルビア・レウカンサ)がお見事!イギリス館裏の庭園です。

アメジストセージ

ちょっと変わったものも。

シュウメイギクもお見事!


薔薇も

大仏次郎記念館につづく噴水庭園がまたすごい。手入れが行き届き、どこを切りとっても花盛り。

花のワルツ”が流れてくるような花園だな、と思ったら、ほんとにワルツの碑が目の前に現れてきた。日本初のワルツ”港”作曲碑(旗野十一郎・作詞、吉田信太・作曲)。二年ほど前に出来たそうだが、今まで気づかなかった(汗)。

今日は、神奈川近代文学館ではじまった”安岡章太郎展”を観に来たんですよ。

ノーベル文学賞は、村上春樹さんではなく、ボブ・ディランに決定!意表をつかれましたね。でも、いいね。風に吹かれて!ぼくらの時代の歌。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

(アンデスの乙女)

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日本三大稲荷の祐徳稲荷神社へ

2016-10-13 10:43:42 | Weblog

長崎おくんちを見学し、ぼくらは佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社に向かった。日本三大稲荷のひとつというし、総漆塗極彩色の建物は鎮西日光とも讃えられるということで楽しみにしていた。

日本三大祭の長崎くんちをみて、今度は日本三大稲荷。ほんとは初日に長崎の稲佐山から世界三大夜景もみる予定だったが、大雨でなにもみえないということで中止になった。でも”三大”と名乗るのは法律で決まっているわけではないので、かなりいい加減だと思う(笑)。たとえば世界三大夜景を長崎の人は、香港、モナコ、長崎と言っているが、函館の人は、香港、ナポリ、函館と言っている。そのどちらにも香港が入っているが、ぼくらは香港の夜景も荒天で見逃している。ほんとに夜景に縁がないヒト、いつもヤケ(夜景)酒を飲んでいる。

日本三大稲荷も、Wikiによると全国で9社が名乗りをあげている。それぞれが、ほかの二社にどこを挙げているか、一位は伏見(8社)、二位は豊川(5社)、三位が笠間(3社)と祐徳(3社)とつづいている。伏見稲荷大社は稲荷神社の総本社なので、前述の9社には入っていない。神社自身も三大稲荷については諸説あると言っていて、大人の対応をみせている(笑)。それでも、三番目は笠間か祐徳というところで、堂々たる三大稲荷のひとつと言っていいだろう。今回、参拝してみて、(どちらも訪ねている)豊川、笠間に負けない、立派なお稲荷さんだった。

参道を抜けると、見上げるように御本殿が。

清水の舞台のような

御本殿

由緒:貞享4年(1687年)肥前鹿島藩主鍋島直朝公の夫人花山院萬子媛が、朝廷の勅願所であった稲荷大神の御分霊を勧請された稲荷神社で、衣食住の守護神として国民の間に篤く信仰されております。(公式サイトより)

ご本殿からみる風景

御神楽殿

楼門

さらに山上には奥の院もあるが、時間の関係で登らなかった。下に降り、御神楽殿へ。

博物館、日本庭園もある。


文句なしの三大稲荷神社だった。

(長崎・佐賀の旅#6)
 

 

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長崎くんち(5)2016

2016-10-13 09:14:00 | Weblog

おはようございます。

長崎おくんちは、10月7日から始まり、10月9日までの三日間で、それぞれ前日(まえび)、中日(なかび)、後日(あとび)と呼んでいる。ぼくらは最終日の後日に訪れ、諏訪神社境内の踊り場で演舞を見学した。神社のほかに、お旅所、公会堂広場、八坂神社などの踊り場がある。そのほか、各踊町が市内の事業所や官公庁などに踊りを呈上して、福を分け、お祝いする”庭先回り”というのがあり、それは街中でも見学できる。後日は好天に恵まれ、絶好のコンディションだったが、中日は近来にない荒天で、大変だったらしい。さて、長崎くんちシリーズも今回が最終回となります。おおトリは、七福神と宝船の登場です。

2016年10月9日 鍛冶屋町 傘鉾・宝船・七福神

傘鉾が登場。飾りは町名に因んだ三条小鍛冶宋近と童子のからくり細工で、宋近が槌を振り下ろすと童子の顔が伏見稲荷の使いである狐に変わるというもの。


七福神が宝舟に乗って登場。

七福神勢揃い。

下船して、賑やかな舞で福を招く。

そして、福手ぬぐいが会場に投げられる。皆、手を上げて、福を招いている(笑)。

ちょうど、家内の膝元に福が舞い降りてくれた。

そして、おくんち最重量といわれる宝船が曳き回される。祇園祭の辻回しみたいに、ぎゅぎゅと。



そして演舞終了。今年の諏訪神社境内での、くんちはこれで終了。宝舟も7年後にしか現れない。感無量の踊町の人々。

最後の演舞のあと、ぼくらも石段を降りる。途中で宝舟の石段下りを見学することができた。

無事に狛犬のいる踊り場まで降りてきた。

さらに下の石段を下る。ありがとうございます。

このあと、ぼくらは市内の料亭で卓袱料理をいただき、日本三大稲荷のひとつ祐徳稲荷神社に向かった。

今回で長崎くんちシリーズの完といたしまする。(長崎・佐賀の旅#5)

。。。。。

それでは、みなさん、今日も一日、宝船に乗ったつもりになって、お元気で!

それでも元気の出ない方はおしるこでもどうぞ。

卓袱料理の最後に出てくるおしるこです。

。。。。。

口直しが欲しい言う方に。

卓袱料理のはじめに出てくる”おひれの椀”

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平塚、馬入のコスモス

2016-10-12 23:09:45 | Weblog

こんばんわ。今日は平塚・馬入のコスモス畑を覗いてきました。

馬入のコスモスは、キバナコスモスだけが張り切っていた。

普通のコスモスはもう終盤。というか、今年のコスモスはどこも、イマイチというべきか。

このコスモスだけは張り切っていた。

隣りの百日草はさすが、名前の通り、いつまでも元気だった。

緑の芝と相模川の流れと秋の空もまた、鈴木基一風で(?)良かった。

平塚アリーナの朝顔は、鈴木基一の朝顔屏風のようだった。

馬入のお花畑から平塚駅へ帰る途中、最近、グランドオープンした平塚ららぽーとも見学してきた。

夕方からは日ハム大谷先発の試合をテレビ観戦。前回のパ優勝決定試合の西武戦同様、快投、大事なCSファイナル初戦を制した。

なかなか、よか一日だった。では、おやすみなさい。

よか夢を。

(九州でみた、ハート型模様の恋鯉↑)

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長崎くんち(4)2016

2016-10-12 09:59:31 | Weblog

2016年10月9日 長崎くんち 

諏訪神社前の5番手は、上町(うわまち)。傘鉾と上町コッコデショ

傘鉾は、白木の八足の上に烏帽子、鈴、諏訪社由緒、後ろに榊と御幣。垂は、正絹本緞子(どんす)五色唐草模様に三社紋を金糸にて刺繍。

本来”コッコデショ”の担当の町は樺島町だが、今年は上町が初披露とのこと。山車の男の子たち声と担ぎ手の男たちの声が響く。

子供たちが降りて、いよいよ、山車を放り上げる豪快な”上町コッコデショ”がはじまる。まずは礼。


法被を脱ぎ捨てて、さあ、山車の廻しだ!

山車の放り投げ!空中に浮かぶ!大歓声!!!

片手で受け止める。

もう一丁!!!

片手受け!


帰ろうとしても、帰さない。モッテコーイ、モッテコーイ、モッテコーイ。いつまでも終わらない(笑)。ようやく、石段を降りて、終わる。

素晴らしい上町コッコデショでした。ぼくが一番、気に入った演舞。通常は七年に一遍しかみられない。ほんとに運が良かった。そして、いよいよ最後の演目。これも運が良い演舞だった。

(つづく)

(長崎・佐賀の旅#4)
 

 

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長崎くんち(3)2016

2016-10-12 07:12:25 | Weblog

おはようございます。

2016年10月9日

長崎おくんちというと、龍踊(じゃおどり)を思い起こす。だから、毎年、やっているのかと思っていたが、そうではなく、龍踊を担当する町内は四つほどで、七年一巡方式なので、見られない年も出てくる。今年は、当たりの年で幸運だった。それでは、筑後町の龍踊(じゃおどり)をたっぷりご覧いただきます。

まず、傘鉾登場。岩の上に金銀藍白の玉を置き、八足の上に鹿の角に草薙の剣を飾り榊ヒモロギ、八咫鏡(やたのかがみ)と曲玉(まがたま)をあしらう、と説明されている。輪はしめ縄である。

そして、龍踊り。

青龍が登場!

つづいて、白龍が登場。


とぐろを巻く↓

帰ってゆく。

モッテコーイ、モッテコーイ、モッテコーイの大合唱。なんと今度は三頭の龍がそろって登場!

そして乱舞

龍踊りが終わり、薄雲の上にいた太陽が飛び出してきて、一気に熱くなってきた。しかし、見物人は日傘はもちろんのこと、帽子もかぶれない。ただ、手ぬぐいだけは許される。上の写真をご覧ください(笑)。そして、上町の奉納がはじまる。これがまた、豪快でした。

(つづく)

それでは、みなさん、今日も一日、龍踊りのように、くねくねと動き回り、時にはとぐろを巻いて休憩し、ときには人を喰って、お元気で。

今朝の空

ほうき草も赤くなりました

(長崎・佐賀の旅#3)

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