【いきいきセカンドステージ】のコラムを受け持つことになった。
ということは聞いていたが、わたしも新聞に載ってはじめて読んだ。
硬派の記事ではなくて、団塊世代(の男性?)のための柔らか系とのこと。
掲載されてから2日たつのだけれど、勉強会の資料作りに急がしそうで、
本人は、ブログに載せる気配がない。
で、わたしが先に紹介させてもらうことにした。
企画特集【いきいきセカンドステージ】 お米ハツシモ 岐阜の味 有機農業家 寺町 知正 2007年11月07日 朝日新聞 稲刈りは農家にとっての秋の区切り。今は市街地で暮らす人でも「実家は米を作っている」と言う人は少なくない。田舎暮らしに入った人にも身近な作業の一つだろう。ちょうど、私のところも先日、稲刈りをすませたばかり。稲の品種は、もともと地元・岐阜の最もおいしいお米として知られるハツシモだ。 コシヒカリやアキタコマチなど軟質米は、秋に採れてしばらくはおいしいが、時間とともに香りや味が落ちる。硬質米で寿司米にも使われるハツシモは味が落ちない。「年を越すと味が増す」と言う人がいるほどだ。 ハツシモは、背が高く、秋に倒伏して稲刈りに困るとして一般農家に好まれない。しかし、ベテラン農家は「最近は背が低く倒れにくくなった」と言う。私は、収穫量より味を大事にする場合の気配りとして、化学肥料ではなく市販品でよいから発酵した菜種粕などを勧めたい。 このお米を除草剤などの農薬を使わずに作って30年近くになる。味も質も自慢だ。今はその新米を食べている。農家ならではのぜいたくだろう。 最近、家庭菜園やプチ農業、田舎暮らしを実践する人が増えたが、始めてから苦労する人が少なくない。残念ながら、テクニックを無視した我流では苦労が絶えない。 ちょっとしたコツや発想の転換で、農作業はぐっと楽しくなる。そんな視点を大切にしながら、田舎暮らしの場から発信しようと思う。 てらまち・ともまさ 岡山大農学部園芸学科を卒業後、有機農業を始め、米や野菜を消費者に直接届ける業態を続けた。現在はオンブズマン活動で知られる山県市議。54歳。 |
平飼いの自然卵養鶏をなりわいにしていたのだけど、
偶然、そのパイオニアである「中島正」さんの最新刊を見つけた。
自然卵・イネ・ムギ・野菜・果樹・農産加工』
(中島正/農文協/2007/09)
農家60年 平飼養鶏の大ベテランが語る
自給の農業をはじめたい人の入門書
50羽から始める小羽数養鶏のやり方から、トラクタなど使わずにできる低コスト不耕起のイネ(陸稲)やムギ、農薬不使用の野菜づくりや自家採種の方法、山菜採取、農産加工など、本当の田舎暮らしの技術と知恵を紹介
全国で自然卵養鶏をする人たちのバイブルになっている。
岐阜県の金山に住んでいらっしゃるので、以前はよく遊びにうかがった。
ずっとお会いしてないけれど、もう八十ウン歳になられるはず。
お変わりなくお元気そうで、なつかしく読んだ。
『自然卵養鶏法』が出てから20年が過ぎ、その間に一部補足、訂正しておきたい個所が生じたり、読者からの問合せにまとめてお応えする必要を感じたり、養鶏界の情勢変化にどのように対処すべきかの追究に迫られたり、などという理由から、何とか増補版をと切望していたところ、このたび農文協から、本文には手を加えず、最小限の増補を行なう旨通知をうけ、積年の宿望が果されることとなった。
本文は20年来、今もそのバックボーンにゆるぎはなく、これに手を加えて改訂版にすることは、むしろ混乱を招くおそれがあるので、本文はそのままに、一部を訂正、補足する増補版の形としたのである。
既に自然卵を始めている人の中には、ベテランの域に達した人も多いのだが、この増補版を多少なりとも参考の一端に供していただければ幸と思うのである。
これから自然卵を始めようという人は、まず本文を先に読み、次いで増補版を読んで頂くようお願いする。
環境破壊と自然の復原力との均衡が保たれていたのは、昭和30年までの産業規模と形態であったと言われている。自然卵養鶏はその線まで後退したのである。
「後退と縮小は経営の破綻につながる」という一般の懸念は、しかしわれわれに通用しなかった。むしろ前進拡大路線を走り続けた機械化大型養鶏が、いま存亡の危機を問われているのである。一般の通念に惑わされず、的確に前途を見据えて行かねばならない。
2001年5月 中 島 正
正さんは「自然卵養鶏家」というよりは、思想家である。
おまけは、中島正さんの著書「自然卵養鶏法」に共感し、
循環農業の一環としての自然養鶏を確立すべく実践している人と、
これから始めようという人のあつまり、
「全国自然養鶏会公式ホームページ」。
わが家も20数年、自然卵養鶏をしていたので、
鶏を飼わなくなってからも、いまだに市販の卵を食べる気がしない(笑)。
古くからの有機農業仲間で、高山市久々野で
有機農法でりんご栽培をしている長瀬さんからも
「ふくわらび(福蕨)のくだもの」が届いた。
長瀬さんの農園のWebページ
りんごは完全無農薬ではむずかしい果樹なのだけど、
極端に農薬を減らしたレッドゴールドがとれたから、
食べてみて、ということで送ってくださったのだ。
見た目は悪いけれど、蜜が入ってみずみずしくて、
一口かむと、レッドゴールドの甘さとほのかに酸味もあり、
りんごらしい調和のとれた濃厚な味わい。
やっぱり長瀬さんのりんごはおいしい。
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