7月22日の朝日新聞の書評に『トガニ 幼き瞳の告発』が載っていました。
その後、毎日新聞にも著者の孔 枝泳さんと翻訳された蓮池 薫さんの話が
大きく取り上げられました。
さっそくカルコスで買ってきて読みました。
とても衝撃的な本です。
『トガニ 幼き瞳の告発』
(孔 枝泳 (著), 蓮池 薫 (翻訳)/新潮社 (2012/5/31)
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映画「トガニ」も4日に公開されましたので、ぜひ観たいと思って調べたら、、
岐阜では上映していなくて、一番近いのが名古屋市栄の「センチュリーシネマ」。
ちょっと遠いのですが、公開しているあいだに観に行きたいと思っています。
あと関西では、京都シネマと梅田ガーデンシネマ、
東京では新宿武蔵野館と渋谷シネライズで上映しています。
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その後、毎日新聞にも著者の孔 枝泳さんと翻訳された蓮池 薫さんの話が
大きく取り上げられました。
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とても衝撃的な本です。
『トガニ 幼き瞳の告発』
(孔 枝泳 (著), 蓮池 薫 (翻訳)/新潮社 (2012/5/31)
トガニ 幼き瞳の告発 [著]孔枝泳 2012.7.22 朝日新聞 ■実在の事件描き社会揺さぶる 濃霧の立ちこめる霧津(ムジン)市で障害児の事故死が相次いでいる。そんな時期に、ソウルから一人の新しい教師、カン・インホがこの地の聴覚障害者学校・慈愛学院に赴任してきた。初めての授業で、弟に死なれ、「沼底のよう」な暗い目をした少年に手話で必死に何かを訴えられたのだが、わからなかった。 「冬休みまでに手話が上手(うま)くなって君たちと話せるようになる」——生徒たちは今、一刻も猶予のできない状況に陥っていることも知らずに、約束をした。 それからというもの、学校のトイレから悲鳴が聞こえたり、生活指導教師が生徒をリンチする場面に遭遇したりという忌まわしいことが続く。そんな中で暴力から一時保護した女子生徒が、インホの手のひらにメッセージを書いて助けを求めたのだった。 実は、生徒たちは口止めされていた。もしここで見たことをだれかに言ったらただじゃおかないぞ——聴覚障害者学校の校長たるものができる唯一の手話だ。自分の悪行が外に漏れることを恐れ、障害者の子どもを嚇(おど)すために覚えたのだろう。 それでもすべてが明るみに出た。これで、生徒たちはひどい仕打ちから救われ、犯罪者も罰せられると胸をなで下ろすはずだった。ところが、地位と権力、金銭を前にした、警察や判事、行政に携わる教育長、弁護士、医者ないし牧師——教養があり、常に正義の味方だと誇る上流社会の「有識者」たちはみな一様に、犯罪を認めようとしない。そればかりか、犯罪者のために隠蔽(いんぺい)工作に加担する始末だった。霧が濃くなるばかりの霧津に光が射(さ)す日は来るのか。 社会派作家と名高い著者による、二〇〇五年韓国の光州市で起きた事件をモデルに書かれたこの小説は、韓国社会で大きな反響を呼び、「性暴力の処罰などに関する特例法」の改正案が可決されたきっかけにもなった一冊だ。 ◇ 蓮池薫訳、新潮社・1680円/コン・ジヨン 63年、韓国生まれ。作家。邦訳に『私たちの幸せな時間』など。 |
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映画「トガニ」も4日に公開されましたので、ぜひ観たいと思って調べたら、、
岐阜では上映していなくて、一番近いのが名古屋市栄の「センチュリーシネマ」。
ちょっと遠いのですが、公開しているあいだに観に行きたいと思っています。
あと関西では、京都シネマと梅田ガーデンシネマ、
東京では新宿武蔵野館と渋谷シネライズで上映しています。
トガニ・幼き瞳の告発:作家・孔枝泳さんと翻訳・蓮池薫さんに聞く 「自分であるための闘い」 毎日新聞 2012年08月01日 ◇教員の障害児性的虐待事件が題材 韓国の社会派作家、孔枝泳(コンジヨン)さんの『トガニ 幼き瞳の告発』が、蓮池薫さんの翻訳で新潮社から刊行された。韓国・光州にある聴覚障害児の特殊学校で起こった、教員らによる性的虐待事件をモデルにした小説だ。2009年の発表直後から大きな反響を呼び、2年後には映画化され大ヒット。事件が再捜査され学校は閉鎖、法律が改正されるまでの社会現象になった。映画の日本公開前に来日した孔さんは「世の中の動きがみるみる変わっていくのを目の当たりにした」と語った。【棚部秀行】 執筆のきっかけは07年、事件の判決公判を報じた小さな新聞記事だった。そこには、加害者への量刑の軽さに<法廷は聴覚障害者の発する異様な叫びでいっぱいになった>と記されていた。「全く奇怪な事件だと思いました。鳥肌が立ち、記事に吸い込まれた。運命的な出合いだった」と振り返った。 孔さんは1963年生まれ。学生運動や労働運動に身を投じ、88年に作家デビュー。若い女性を中心に支持を集める人気作家だ。死刑囚と元人気歌手の交流を描き、死刑制度を巡る論議を巻き起こした2005年の『私たちの幸せな時間』(邦訳は07年、新潮社)は、韓国国内でミリオンセラーとなった。 蓮池さんは孔さんからの信頼が厚く、翻訳は3作目。北朝鮮に拉致された自身の体験を生かすために翻訳家の道を選んだという。蓮池さんは「弱者への虐待の問題とみれば、日本とも重なる部分がある」と述べた上で、孔さんについて「『社会に自分が変えられないようにする小説』を発表している。韓国社会に必要な作家であり続けるでしょう。作中に名言が多くて、どんなふうに日本語で訳してやろうかと思います」と語った。 ◇映画「トガニ」 4日、日本公開 「トガニ」とは「るつぼ」の意味。本作の影響で改定された、障害をもつ子供への性暴力に関する法律は「トガニ法」と呼ばれる。映画「トガニ」(ファン・ドンヒョク監督)は東京・渋谷のシネマライズ、新宿武蔵野館などで4日から公開。 熱に浮かされたように2カ月間、自宅のあるソウルから光州へ車を運転して取材に通い、その後の6カ月でウェブ上に小説を連載。関係者の口は重かったが、「最後に被害者の一人が、心を開いてくれたのです。すると『実は私も』と、次から次へと体験を話してくれた。聞けば聞くほど、ずっしりと心にのしかかりました。学校側は、まともに取材を受けなかった」。 物語は、新任教師が職員による児童暴行を目撃するところから始まる。教師は人権センターと共に真相究明に乗り出すが、児童へのインタビューで明らかになったのは、学校幹部らによる常態化した性的暴行だった。 「事件の全貌が分かるにつれて、怒りを覚えました。直接の加害者もさることながら、私が最も憤りを感じたのは、教育庁や裁判所、韓国の官僚です。ひどい関連法にも怒りを覚えました」 地域の有力者でもあった加害者側は、手を尽くして罪を逃れようとする。新任教師は解雇された。彼は被害に遭った子供たちのために尽力する一方、自身の家族や生活に犠牲を払いながら、「正義」を貫こうとする自分に迷う。 <わたしは、ただ自分が変えられないようにするために戦っているんです> |
サスペンス映画『トガニ…』が満足度でトップに 2012年8月7日 朝日新聞 「ぴあ」調査による8月1日、4日公開の映画・満足度ランキングは、韓国で社会現象となったサスペンス『トガニ 幼き瞳の告発』がトップに輝いた。2位にドリームワークスアニメーションの人気シリーズ第3弾『マダガスカル3』が、3位にヤン・ヨンヒ監督が実体験をもとに描いた『かぞくのくに』が入った。 1位の『トガニ…』は、2005年に韓国で起きた実話をもとにしたサスペンス作品。出口調査では「主人公のように相手の立場になり、自分の良心に従って行動したいと思った」「涙が止まらなかった。教育者に観てほしい作品」「衝撃的なシーンの連続でドキドキした。これが実話なのかと深く考えさせられた」「韓国では法律まで変えてしまった“映画の力”を感じる作品」など、30代から70代までの観客から支持を集めた。上映劇場の新宿武蔵野館では立ち見の回も多く今後、口コミによる動員増が期待できそうだ。 2位の『マダガスカル3』は、動物園を抜け出した動物たちが繰り広げる冒険を描いたアニメーション。劇場には家族連れが多く足を運び「3Dの迫力がすごくておもしろかった。シマウマのマーティが一番好き」(10歳)、「サーカスのショーをするシーンが楽しかった」(7歳)、「飛び出してくるのでビックリした。ペンギンが可愛かった」(8歳)など、子どもたちから人気を集めた。大人からは「ギャグに思わず笑ってしまい、キャラクターに親近感がわいた。前作を観ていなくても大丈夫」「5歳の娘と初めて3D映画を観たが、わかりやすいストーリーで親子で楽しめた」など好評だった。 本ランキングは、2012年8月1日(水)、4日(土)に公開された新作映画9本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの) |
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