万願寺甘とうがらしと、長茄子があったので、
ごま油とおしょうゆで炒め煮にしました。
知人から、朝獲れの新鮮なハマチをいただいたので、
ともちゃんが煮つけにしてくれました。
どちらも、美味しかったぁ~~~!
園子温監督最新作『希望の国』オフィシャルサイト
3.11の東日本大震災と福島原発事故後の被災者のことをことをテーマにした
映画「希望の国」が、明日から全国公開になります。
公開中にぜひ観たいと思っています。
映画「希望の国」、ミッドランドスクエアシネマで公開-園子温監督が来名 (2012年10月19日)名駅経済新聞 名駅の映画館「ミッドランドスクエアシネマ」(名古屋市中村区名駅4、TEL 052-527-8808)ほかで10月20日から、映画「希望の国」が全国公開される。公開に先立ち、園子温監督が来名し会見を開いた。 「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚」などで国内外から注目を集める園監督が、最新作のテーマに選んだのは原子力発電所。原発事故でばらばらになる家族の痛み、苦しみ、そして絆、希望を描く。多くのメディアが報じたが伝えきれなかったことや、今起きていることをフィクションで描いた映画。舞台は東日本大震災から数年後の日本。のどかで美しい風景の中、酪農を営む小野一家は満ち足りた日々を送っていた。しかし、新たな大地震と、それに続く原発事故は街に暮らす人々の生活を一変させてしまう。 前作「ヒミズ」を製作中、東日本大震災を目の当たりにした園監督は被災地を訪れ、脚本を書き変えて「3.11以降」を作品に取り込み、同作では真正面から「原子力発電所とともに生きる日本」の姿に挑んだ。前作は津波と原発事故の二つのショックを受けての作品だったが、時間を置き、二つは別に考えるべき問題と感じるようになったという。 「昨年の8月から12月ごろまで、石巻、福島など被災地を取材した。この作品は本を読んだり、部屋の中で考えたりではなく、取材したものだけで作りたかった。登場人物は取材したピースを集積してできた人たちで、せりふやシーンは想像を使って書くことを極力控えた」と園監督。 震災を扱ったドキュメンタリーも多数ある中、フィクションで描く理由は二つあったという。「ドキュメンタリーは映っているものが本物なので本物らしく見える。でもカメラが回っていると言えないこともある。取材ではカメラを回さずに話を聞き、少しずつ出てくる言葉を拾っていった。被災地の情報ではなく、情緒や情感を記録し描きたかった。もう一つの理由はドキュメンタリーだと過去形で語られてしまうこと。ドラマは時間を戻して体験させることができる」 さらに、「この映画を2012年に見てもらえるように作りたかった」とも。「なぜ今作るのかと問われることもあったが、なぜ今作らないのかと思う。十年後に総括するように作りたくはなかった。今あること、現在進行形のものを撮ることには、いろいろな葛藤がある。でも被災地の人は忘れられること、風化することが怖いと言っている。撮るなら空想ではなく、徹底的に被災地で撮るしかない。原発事故がなかったら撮らなくてよかった映画で、できれば撮りたくない映画。でもこれからも撮り続けざるを得ない。これで終わりではなく、撮り続ける」 シナリオを書き始める時点では、結末が希望になるか絶望になるかは分からなかったと監督。「目に見えることは、ほとんど絶望だった。でも被災地の風景を撮っているうちに、明かりをともせばそこに希望があると感じるようになった。最初は皮肉を込めたタイトルになると思ったが、最終的に理屈を超えて希望そのものでいいと思えた」 監督は「原発がいいか、悪いかを主張する映画ではない。ニュートラルな事実、起きたことのみを描いていて、メッセージ性はない。映画は巨大な質問状。答えを出すのは観客それぞれで、映画は答えを強制してはいない。そこで起きたこと、被災地の悲しみを、考えるのではなく、体験してほしい」と話し、来館を呼び掛けた。 |
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おすすめシネマ/2012年10月16日 『希望の国』 日本人そのものに向けた園子温監督の批判 岐阜新聞 前作『ヒミズ』で、劇映画では真っ先に被災地にカメラを向け、絶望感漂う日本人に“それでも生きる”ことを力強く訴えた園子温監督。本作で斬りこんできたのは、ズバリ福島第一原発事故による放射能汚染。 もっとも物語は、事故から数年後の、架空の都市が舞台だ。てっきり反省のないお上に痛烈なパンチをお見舞いするのかと思った。だが中心となるのは、警戒区域ギリギリに住み政府の判断に翻弄させられる一家の悲劇。園監督の取材に基づいて語られるエピソードは知らねばならぬ現実ではあるが、ニュース報道などで知見の話ばかりだ。正直、“震災から数年後”という設定は生かされてないように感じ、筆者の期待した作品とは違った。 ただ興味深いのは、園監督の批判は、放射能事故の重大さを認識しておらず、ややもすれば震災直後の狼狽すら忘れてしまったかのような日本人そのものに向けられていることだ。ブラックジョークのようなラストは、放射能事故に見舞われた日本にはもう逃げ場がないことを示唆する。あたかも我々に、現実を直視しろ!と言わんばかりに。しかしでは、どうすればいいのか? 園監督なりの答えを次作でぜひ。★★★☆☆(中山治美) 【データ】 監督・脚本:園子温 撮影:御木茂則 出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵 10月20日(土)から全国順次公開 |
映画「希望の国」の園子温監督 震災後の日常描き続ける 前作「ヒミズ」につづき、東日本大震災以降の日本を描いた。題材は原発事故だ。 東日本大震災から数年後、新たな大地震が、舞台の“長島県”を襲い、原発事故が発生。酪農を営む主人公、小野泰彦(夏八木勲)とその家族の暮らしは一変し、不安と絶望に直面する。 被災地で取材を重ね、脚本を書いた。舞台を架空の地にしたのは、各地のエピソードを凝縮して描くため。「当初は実録映画にしようと思っていたが、色々な場所で取材するほどに特定の場所の話にするのはもったいないと思うようになった」。実際の被災地から離れた地域の観客が“ひとごと”と思わぬようにしたかったとも話す。「放射能問題は僕にとってもパーソナルなこと。原発事故は日本人全体が被災者だと思っている」 劇中、泰彦と妻(大谷直子)、同居していた息子(村上淳)と嫁(神楽坂恵)はさまざまな不条理に直面する。その一つが、小野家の庭の真ん中に打たれた杭(くい)。それを境に避難区域かそうでないかが分けられる。 「この映画は、ある一つの方向を提示するメッセージを発するものではなく、考えてもらえるものにしたかった。突然、庭の真ん中に杭が打たれる。現在進行形でそうした不条理を描くことによって、見えてくることがいくつもあるのではないかと思う」と語る。 東日本大震災後の物語は「決して終わることのない連作」だという。「自分の原点である娯楽映画とは別に脈々と撮っていく。隠れたもの、掘り出されたものを、修正を重ねながらどんどん描き、考え続けたい」 20日公開。 (2012年10月12日 読売新聞) |
園子温監督、原発映画『希望の国』のタイトルに込めた本音を語る 2012年10月18日 MovieWalker 信念に基づき、闘い続ける男・園子温。でも、手に持つのは剣や銃ではなく、メガホンだ。3.11の原発問題で彼自身が感じた憤りや憂いを、力強く活写した『希望の国』が10月20日(土)から公開される。その勇気を称える声もあるが、逆に本作を撮ったことで園監督自身が矢面に立たされる局面もあるのではないか。園監督にインタビューし、クールな表情の裏に見える熱い思いを聞いた。 原子力発電所のある町で、酪農を営む家族が、大地震での原発事故に翻弄されていく。『希望の国』は、園監督自身が被災者に取材をし、真摯に脚本に投影した重厚な物語だ。『ヒミズ』(12)でも3.11を扱った園監督だが、今回は物語も撮影方法も、リアリティーにこだわった。覚悟を決めて撮った本作だが、完成した映画を被災者に見せる時の監督の胸中は複雑だった。 「この映画の役目は、実際に原発事故を体験しなかった人たちにそれを体験させることでした。福島のことを言葉上で討論するのはたやすいですが、実際にみんなが体験しているわけではない。それがドキュメンタリーとは違うドラマの強みだと思いました。でも、被災者の方々の上映会が決まった時、よく考えたら、この人たちはすでに辛い思いをしていきたわけだから、それをまた追体験させてしまうなんて、酷なんじゃないかと心配になったんです。また、取材はたくさんしたけど、想像力で描いた部分は絶対にあるから、『こんな映画、撮りやがって』とか『俺たちのこと、わかってねえ』とか、言われることは覚悟しました。それで上映後、被災者の方が『自分の物語がそこにあった』と言ってくれたのを聞いた時、良かったなと思いました」。 放射能という見えないものを描いた本作だが、実際に撮ってみて、意外な発見があったという。「目に見えない放射能と対峙する人間の姿を見ていると、今まで見えてなかったいろんなものが見えてきました。たとえば、この映画を製作するに当たっての周りの反応もそう。最近の映画がヒットしてきたので、『次もお金を出しますよ』と言ってくれていた人が、原発の映画を撮ると話した途端、蜘蛛の子を散らすように引いていった。また、劇中でも描きましたが、福島から引っ越してきた、と言うだけで、人から『近寄りたくない』と、差別を受けたりもしたそうです。放射能ももちろん怖いですが、そういう人間たちの方が怖いですよね」。 監督の妻で女優の神楽坂恵は、本作で放射能に過敏に反応する酪農一家の嫁役を演じた。「神楽坂は、撮影中も撮影後も役に入り込みすぎて、放射能に対して強烈に敏感になってしまいました。だからこそ、この前一緒に福島へ連れて行ったんです。現地を見てもらおうと思ったから。僕はガイガーカウンターを2台持っていますが、確かに福島は東京よりも放射能がありますけど、自分が今住んでいる東京の部屋だって、放射能は出ます。そういう日本で僕たちは生きているってことを、みんなが知らなさすぎるだけなんです」。 では、『希望の国』というタイトルに、どんな思いを込めたのだろうか?「最初は皮肉を込めてつけたんですが、だんだん被災地で取材をしていくうちに、その気持ちは変わっていきました」。そして園監督は、大晦日に福島を訪れた時の話をしてくれた。「柵を超えて、真夜中に圏内に入ったんです。初日の出を原発事故の20km圏内で迎えようと思ったから。そこは、かつて凶暴だったけど、今は静かになった南相馬の海で。3.11の時のままで止まっている、その場所から上った朝日が、息を呑むくらいに綺麗だったんです。それを見た時、直感的に理屈抜きで、『希望の国』というタイトルでいけると思いました」。 園監督は、今後も3.11をテーマにした映画を撮っていきたいと語る。「既に先月から福島の映画を撮り出しています。今度こそ福島でロケをしようと、自分でカメラを持って行ってます。日本だとお金が集まらないから、自分のお金で自主映画としてやろうかと。今は風景ばかりを撮っていますが、風景だけの短編映画もありかなって。いろんな出口があって良いと思っているので」。園監督の飽くなき戦い、いや挑戦は今後も続いていく。まずは、闘魂の一作『希望の国』を自身の目でしっかり確かめてもらいたい。【取材・文/山崎伸子】 . 「希望の国」 『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』といった、実在の事件などを題材にしたショッキングな作品を次から次へと送り出す鬼才・園子温監督。そんな監督が東日本大震災以降… (公開日:2012年10月20日(土)) |
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